タコライスを食べる

はじめに

タコライスと言ってもタコが入っているわけではない。タコスの具をライスの上にのせたもので、発祥は沖縄とされている。東京でも食べられるようだが、私は食べたことがない。そういうわけで、発祥の地でタコライスを食べることにした。

主文

沖縄の吉野家

東京羽田空港から那覇空港へと飛行機で飛ぶ。那覇空港からはモノレールに乗って沖縄市街へと往く。モノレールを安里駅で降りて、少し歩くと吉野家がある。あの牛丼チェーンの吉野家である。実は吉野家では沖縄限定でタコライスを売っているのだ。牛丼昼時限定発売の表示には目もくれず、タコライスを注文する。ご飯にひき肉、チーズ、レタスがのっており、好みでチリソースをかけて食べる。ご飯にチーズというのはどうもアンマッチな感じがするが、意外と悪くはない。

吉野家のタコライス
吉野家のタコライス

タコライス発祥の地へ

吉野家でタコライスを食べて、タコライスを食べる旅終了というわけにはいかないだろう。そこでタコライス発祥の地とされる金武町でタコライスを食べることにした。

名護からバスに乗って、金武バス停で降りたのはいいのだが、実はタコライスの店の場所を正確には把握していなかった。金武の街を適当に歩いて店が見つかった。よかった。キングターコースという店である。予備知識では、キングタコスという名前だと思っていたのだが、この文章書いている時点で調べてみるとキングターコスいう名も通っている。ここでは看板に書いてあった「キングターコース」という店名で呼ぶことにする。

たどり着いたキングターコースだが、店は三つのテーブル席があるのみで一人客には入りづらい。しかし、一席しか埋まっていなかったのでここで食べてしまうことにする。従業員は皆女性であった。「タコライスチーズ」というメニューを注文。出てくるのは早い。ボリュームは確かに多い。レタスはあったほうがいいかもしれない、レタスがついている別メニューを頼めばよかったと思った。私にはチーズが過剰だった。チーズがだんだん錦糸卵に見えてくるのは、子供の頃よく食べた、挽肉、卵、海苔の三色丼を思い出したからか。だけど、これはチーズだ。チリソースとケチャップを好きにかけられるというのは嬉しい。後から男性二人組が来て、最初にいた男性二人組と入れ替わりで女性四人組がいた。

バスの時間まで少し時間があったので辺りを歩く。キャンプハンセンの向かいから延びる道にも、キングターコースがある。この店はわかりやすい場所にある。事前に調べていて行くつもりであったのにはこちらの店だった。テイクアウトで待っている客が何人かいて、店の中にも数組の客がいるようだった。あとは金武はタコライス発祥の地だよ、と書かれている看板もあった。写真を撮ればよかったが、忘れた。

金武で食べたタコライス 持ち帰ったタコス
金武で食べたタコライス 持ち帰ったタコス

おわりに

キングターコースで持ち帰りでタコスも買って気がついたのだが、タコライスはご飯を炊けばそのご飯を盛るだけでいいが、タコスだといちいち皮を揚げなければならない。タコライスのほうが作るのが楽である。それでも米飯好きの我々はタコライスを支持するということか。個人的な評価としては、主食としてはタコライス、ビールのつまみとしてはタコス、です。変なオチになってしまった。