私撰流行語大賞 第五回 (2004年)
主文
今年もあんまり対象となるような言葉がなかったね、ということで少なめ。
- 大賞:「最長片道切符の旅」
- NHKが関口知宏氏を起用して最長片道切符の旅の番組を放送したり、他にもこんな企画があったりで、手前味噌な部分もあるが、今年はやはりこの語を選ぶべきかな、と。前にも書いたが、これはNHKに触発されてやったわけではない。本当は普通に最長片道切符の旅をするつもりだったのだが、NHKに先を越されたので、少し方針を変えてやったのが真相。ただ、変えてよかったかなとは思う。
- 社会部門:「エビジョンイル」
- 以前から一部では海老沢会長のことをこう呼んでいる人がいたが、今年になってNHKの不祥事が発覚し、それに対し海老沢会長が辞める辞めないの騒動となり、一気にこの言葉が一般的に使われるようになった。個人的には海老沢会長のことをエビジョンイルと呼ぶのはどうかと思うが、ただこの語自体は巧みな造語だと思う。
- 政治部門:「未納三兄弟」
- 閣僚の年金の未納に際し、当時の民主党代表だった菅直人氏が命名。「これから調べていくうちに増えるだろう」というようなことを言っていたら、自身に未納期間があったことが発覚し、結局代表を辞任した。年金未納も当時は盛り上がったが、すっかり冷めてしまっている感が。
- スポーツ部門:「福嗣と信子なんとかしてほしい」
- 中日ドラゴンズのリーグ優勝で落合母子がやたらと前面に出てきたことに起因する発言か。確かにはしゃぎすぎとは思うけど、この言葉が公共の電波にのって全国に配信されたのはまずかったよね。おもしろかったけど。
- 国際部門:「ノーコイズミ」
- 最初にイラクで人質となった三人が犯人に言わされた言葉。というかこの事件もよく真相がわからないままに終わった感がある。この事件が消化されずに終わったことで、実際に人質が殺される事件が起きたような気がしてならないのだが。イラクの武装勢力が日本の総理大臣の名前を知っていたということに感心して、この言葉を選んだ。