文章の杜 2004/02/08−ZAZEN BOYSライブ at 金沢AZ

2004/02/11(wed)

今月の8日に金沢AZで行われたZAZEN BOYSのライブに行ってきた。道を間違え、たどり着いたのが開演の十分前。

私はライブハウスでライブを見るのは、実は初めてである。荷物はどうするのか、ということを疑問に思っていたのだが、入口でその疑問は氷解した。荷物を入れる袋があって、そこに荷物を入れてくれとのことである。預かり料は500円。普通に考えれば高いが、このシチュエーションではここでしか荷物を預けることができないので、防寒着と鞄をその袋に入れて預ける。夏場だったらどこかに荷物を預けて身軽な格好で会場まで行くのがいいと思うが、今は冬場なのでさすがに何か防寒着を着ないと寒い。そういうわけで、荷物を預けざるを得ない。

さて、肝心の会場だが、既に人で埋まっていた。どこに行けばいいの、といった感じである。入口に近い部分が高くなっていて、そこから見ようと目論んでいる人がいるようだった。そのときはそれもいいかと思ったが、始まってみると、下で見るのと上から見るのでは全然違う。見るというか、感じるといったほうがいいのか。

そういうわけで、満員電車状態で開演を待つ。全然前が見えないじゃないか、というような位置取りだったが、いざ始まると、なんか知らないが、人に押されて、こちらも押して、とにかく動く動く。最前列に陣取る、でもない限り最初の位置取りはあまり意味がないのであった。前もけっこう見えたし。向井秀徳をこんなに間近で見たのは初めてだった。これだけでも金沢まで来てよかったと思った(ミーハーだ)。

1曲目「COLD SUMMER」。とにかく動いたり、はねたり、手をあげたり。それを満員電車でやっているのだからすごい。NUMBER GIRLの日比谷野音のときとは、全然違った感じだ。ところが数分で疲れてしまった。ジャンプして着地したら右足の甲が痛くなったり、普段の不摂生ぶりを痛感してしまった。最初からこんなんで大丈夫だろうか、と思ったが、以後は体が温まってきたせいか、何か体内麻薬みたいなものが分泌されてきたせいか、それほど疲れを感じることはなかった。

どうやら端のほうの人はだいぶおとなしめに見ていた気がする。まあ、みんながみんな激しい動きをするというわけではない。暴れ回るといえば、必要以上に移動する人や、必要以上に動き回っている人がいて、バーサーカーというか、狂い屋というか、盛り上がるのはいいがもう少し他の人のことを考えてほしいと思った。

NUMBER GIRLの曲は2曲演奏。「TOKYO FREEZE」は今から考えるとZAZEN BOYSっぽいテイストがあるので、やるかと思ったがやらなかった。

アンコール前の最後が「自問自答」。まあ、これはこれしかないというか。例の部分はかなりしびれた。アンコールの「半透明少女関係」はよかったけど、もう何が何だかわからない状態。

アンコールも含め17曲か、8時ちょっと過ぎにライブは終了。短いという気もしたが、かなり濃いライブだったし、あんまり長いと体が持たないのでちょうどよかったと思う。最後の最後でアヒト・イナザワが出てきて挨拶。フロントの三人はばっちり見えたのだが、ドラムスのアヒトをほとんど見えなかったので、最後で出てきて嬉しかった。これだけでも金沢まで来て良かったと思った(ミーハーだ)。

ベースの日向秀和とギターの吉兼聡は初めて見たが、日向は見た目でもう「町田のヤンキー」というような雰囲気を漂わせている。吉兼は帽子を被っていて顔は見えづらかったのだが、アンコールのときにいい表情でギターをいたのが印象的だった。

そういうわけで、結論としては金沢まで赴いても見る価値あり、のライブだった。チケットは3000円だが、少し安すぎるくらいだ。もう少しとってもいいんじゃないの?と思うけど、まあ、良心的であると解釈しておこう。反省点としては、かなりの汗をかいたのだが、それの対策をしてこなかったこと。冬だというのにときどき冷房がかかっていたくらいだ。そのまま家に帰るわけでなければ、着替えは上下全部持ってくるべきだった。


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