文章の杜 第四回私撰流行語大賞

2003/12/21(sun)

今年は対象となるような言葉があまりなかった。

大賞:「タマちゃんのことを想う会」
その中でも今年の大賞はこれ。想う会と言いながら、タマちゃんと呼ばれているアザラシを捕獲しようとしたり、餌をやろうとしたり、想うだけではない行動で世間を騒がせた。「タマちゃんのことを見守る会」との争いをしているうちはまだよかったが、その後、謎の白装束集団パナウェーブ研究所とのつながりが発覚。さらに発展。やがて収束。
社会部門:「オレオレ詐欺」
本家の方で選ばれなかったので、こちらで選ぶことにしよう。まず、オレオレ詐欺という名前がどことなく間抜けな感じがする。この詐欺の手口自体は、現代の世相の様々な要素が練り込まれたものだと思う。
社会部門:「ヒラヒラさん」
名古屋で起きた通り魔事件で逮捕された女性がこう呼ばれていた。ヒラヒラとした服を着ていたからこういう名前がついたらしいが、だからってヒラヒラさんって…。この言語感覚はどうなんだろう。
政治部門:「官対民」
右対左、保守対革新、といった対立軸が薄れつつある昨今、新しい対立軸として出されたのがこの言葉。埼玉県知事選では、上田清司がこれを強調し、官僚出身の候補たちを破って当選を果たした。

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