函館駅前(北海道函館市) ↓函館バス(1830円・約175分) 長万部駅前(北海道長万部町) ↓ニセコバス(1270円・約65分) 寿都営業所(北海道寿都町) ↓ニセコバス(1380円・約75分) 岩内ターミナル(北海道岩内町)→bs02
このバスは函館ターミナルが始発地なので、函館駅前に着いたときには既に四人が乗っていた。函館駅前では二人が乗車。観光客のためか、前のほうに荷物置き場がある。函館駅前から途中まではかつて市電が通っていた道で、私もその市電に乗ったことがあるはずだが、全然覚えていない。函館市内から七飯町中心部まではけっこう頻繁に乗り降りがあった。あとはあまり動きがなく、森出張所に到着。ここで5分くらいの停車。森を過ぎても乗ってくる人はいて、八雲町内に入ると八雲の中心部に行く人が大勢乗ってきた。バスが地域の人の足として利用されているようだ。八雲駅前で私を除く全員が下車。一人になってしまった。八雲駅前のバス乗り場には大勢の人が待っていた。まず、このバスの前に函館行きのバスがいたのだが、乗り場にいた人が減った様子はない。そしてこの長万部行きのバスには誰も乗らなかった。後ろに江差行きのバスが来ていたので、おそらくこのバスに乗るのだろう。一人旅になって最初に目をひいたのは、新幹線新八雲駅予定地の立て看板。まわりには何もない。果たしてこの地に新幹線が来る日はくるのだろうか。長万部町内に入ると今度は長万部中心部に行く人が乗ってきた。このバスは長万部ターミナルまで行くが、私は駅前で下車。
ニセコバスは北海道中央バスグループで、見た目ですぐわかる。特急バスのようなタイプのバスだった。長万部駅前で五人乗車。乗り降りがないまま黒松内町に入る。黒松内温泉という温泉施設に立ち寄るが、乗降はなかった。ここが始発の寿都行きがある。黒松内駅前から二人乗車。黒松内駅前まではほぼ函館本線に沿う形だったが、ここで別れて北を目指す。そして、追分で左に曲がって寿都方面へと向かう。すぐゆべつのゆなる温泉施設に立ち寄る。ここでは八人くらいが乗ってきた。そのすぐ後に岩内方面から来た寿都行きのバスがやってきた。時刻表では長万部発の2分後に岩内発のバスが来るようになっている。もう少し時間をおくことはできないのだろうか。なんだかもったいない。終点寿都営業所で下車。ここから先、島牧に行くバスもある。そちらに乗り換える人もいた。
岩内行きのバスに乗る。追分までは来た道を戻るようになる。追分で乗り換えても、寿都まで来ても乗れるバスは一緒なので、寿都まで来てしまうことにした。当然、ゆべつのゆにも立ち寄り、今度は二人乗車。一度、黒松内町域に入った後、また寿都町域に戻る。途中からの乗降もけっこうあった。日本海沿いの国道229号線を延々と走る。港町という集落はなんと蘭越町域。蘭越といえば内陸のイメージがあったのでびっくりした。かつては港町から蘭越に行くニセコバスの便があったようだ。途中、雷電温泉を通過。名前は聞いたことがあったが、案外規模が小さかった。新しい道を通っていることもあいまって、一瞬で通過する。岩内中心部まで乗る人はけっこういて、岩内がこの地域の中心であることをうかがわせた。
北海道を路線バスで西から東へ横断する旅の第一回である。3本しか乗っていないのだが、どれも長距離を走るバスなので、乗りごたえがあった。前日は大雨でどうなることかと思ったが、この日は雨は降らず、ほっとした。