2006年秋・北陸 2006/11/02〜2006/11/05

目的

主に福井の未乗の鉄道に乗るのと少し観光。周遊きっぷを利用。

本文

2006/11/02(fri)

東京から夜行急行[銀河]に乗る。[銀河]に乗るのは初めて。下段がいっぱいで上段しか空いていなかった。満席だというアナウンスも流れていたのだが、私の下は空いていた。寝台列車は横になれるというのが、やはりいい。

<行程>
東京→(銀河・泊)

2006/11/03(sat)

米原で下車をする。5時40分到着で、5時25分頃車掌が起こしにきた。私は5時過ぎには起きていた。米原から普通列車を乗り継いで福井に向かう。福井で朝食をとれるような店などあるのだろうか、と思っていたが、それは過小評価だった。福井名物らしいソースかつ丼を食べる。

福井からはえちぜん鉄道に乗って芦原温泉に行く。京福時代に乗ったことがあるが、えちぜん鉄道になってから乗るのは初めてだ。客はそこそこいたが新田塚で半分以上降りる。ただ、この時間帯は福井方面に行く需要が大きく、福井行きはけっこう混んでいるようだった。芦原温泉に来たからには温泉に入る。夜行明けということもあって、さっぱりしたい。そういうわけで、セントピアあわらという温泉施設に行った。

JRの芦原温泉駅までバスで出る。東尋坊から来たバスだが、客が一人もいなかった。芦原温泉駅からJRに乗って福井に戻る。直近の列車である特急[しらさぎ]に乗る。周遊きっぷ利用で乗れる。けっこう混んでいて、わずかにあった空席に座る。福井から乗る人も多かった。

福井の郊外に行ったり、そばを食べたり、市内を回ったりして、敦賀へと行く。この日は福井市内に泊まりたかったのだが、宿がどこもいっぱいだったのだ。「日本のうたごえ祭典」というイベントがあって、福井のみならず鯖江、武生あたりもそのイベントの参加者で予約が埋まっていたようだ。さすがに敦賀まではその勢いは及ばず、周遊きっぷで追加交通費がかからないということもあって、敦賀に宿をとった。国鉄っぽい車両の特急[雷鳥]に乗る。こちらはそれほど混んでいなかった。

<行程>
米原→福井→芦原=芦原温泉→福井→敦賀

2006/11/04(sun)

敦賀から普通列車に乗って福井に戻る。越美北線に乗って大野まで行く。越美北線といえば、現在は一乗谷から美山の間が不通になっていて、代行バスが運行されている。そういうわけで福井からは一乗谷行きの列車に乗る。ワンマンの単行列車で、席がだいたい埋まった。越前花堂、六条、足羽と経て次の越前東郷で代行バスに乗り換えとなる。この区間があっけない。福井から代行バスに乗れるようにしたほうがいいのでは?とも思えるが、朝の通勤通学時間帯は福井市内が混雑して代行バスが定時運転できない、という記事を目にした。それで道路が混む福井あたりも列車を走らせているようである。越前東郷から乗った代行バスはJR西日本バスだった。バスはほぼ満席。途中での乗り降りはほとんどなく、だいたいの客が通しで乗った。途中、復旧工事をしているのが見えた。美山でまた列車に乗り換える。そして越前大野に到着。越前大野駅では九頭竜湖方面に行こうとする子供の団体が待っていた。

JRで大野に来ると大野市観光利用券というものがもらえる。施設の入館が無料になったりする券でもらわない手はない。その存在は知っていたのだがすっかり忘れいていて、前の人がもらって気がついた。まず、武家屋敷内山家に行ってみる。ここの入館料は200円なのだが券があるので無料、と思っていたら、文化の日ということで誰でも無料だった。次に越前大野城に行こうと思ったのだが、熊が出るため城がある山に登れないという。近くにある民族資料館は休館。がっかりして、その後、蕎麦屋に入る。券があると500円のおろしそばが無料になる。店に一銭も払わないのも何なので量が少ないことを確認した上でおろしそばを2つ食べる。2つ食べて500円。その後、御清水に行って朝倉義景の墓に行く。大野は朝倉義景終焉の地だという。近くには義景集会所というのもあった。その後、歴史博物館に行こうと思ったらここも休館。券をよく見ると国民の祝日の翌日は休館と書いてある。確かに昨日は文化の日で、今日はその翌日だ。とはいえ観光客が大勢訪れる土曜日を休みにするとは、やる気があるのあるのだろうか。

相次ぐ休館で時間が大幅に余ってしまったので、北大野駅まで歩いて一駅列車に乗るということもやったりして時間を費やし、大野から勝山まで行くバスに乗る。大野市観光利用券にはバスが500円分無料になる券もついている。結局、この観光利用券はそばとバスにしか使わなかった。バスは途中から乗る人がそこそこいて、延べ十人弱といった程度。

勝山駅に着いてえちぜん鉄道に乗る。永平寺口までは周遊きっぷが使えないので普通に切符を買う。永平寺口で降りて永平寺に行こうと思った。バスの時間があえばバスで行き、そうでなければ自転車を借りて行こうかと思ったのだが、バスがあるが周遊きっぷが使えないという。この区間は周遊きっぷが使えるはずだと思っていたのだが、京福バスの路線バスではなく、その隙間を埋める直通のバス(というよりは大きなワゴン車)であった。運賃は一緒と言っても、京福バスであれば周遊きっぷで無料で乗れるがそのバスだとお金を払わなければならない。いきなり第三の案を突きつけられても困る。実のところ永平寺はそれほど興味がなくて、時間もあるし周遊きっぷで乗れるから行く、というくらいであって、そこで追加のお金を払う気にはなれなかった。ちなみに自転車はえちぜん鉄道の駅で無料で借りられる。結局そのバスには乗らずに自転車で行くことにする。そこまで行くのにかなり疲れたが、なんとか到着。禅寺というイメージとは違って門前町は普通に土産物屋などが並んで俗っぽい。永平寺は修行の道場です、ということで、いろいろと断り書きが書いてある。ただ中に入るのに500円取られる。500円分の良さは感じないだろうと思い、中に入るのはよした。自分に宗教心がないということもある。帰りはせっかく自転車で来たからということもあって、廃線となった京福永平寺線の跡の写真を撮る。観光客は多いのだがほとんどが自家用車か観光バス。しかも永平寺のあたりはほとんど住宅がなく、観光以外の需要はほとんどなさそうだ。そういうわけで、廃線も当然の理か。

駅員に借りた自転車の鍵を返したのだが、他の駅員との談笑はやめず、こちらには何も言わないで顔を向こうに向けたまま手だけ向けて鍵を受け取った。無料で貸してやっているものだからと思っているのだろうか。

永平寺口からえちぜん鉄道に乗って福井口で降り、そこで乗り換えて田原町まで行く。すぐの接続で福井鉄道市内線に乗り市役所前で降りて、福井の鉄道は完乗となった。

帰りは金沢から[北陸]に乗るが時間が有り余っている。とりあえず特急が使える加賀温泉まで行くことにした。直近の特急は[しらさぎ]富山行きだったが混んでいたのでパス。次の特急は8分待って金沢行きの[雷鳥]。これは空いていた。北陸内で特急に乗るときは[雷鳥]に乗るというのが鉄則かもしれない。加賀温泉で降りるのは特急が使える使えないの境目だから、というためだけではなく、温泉たまごを買うため。山代温泉の温泉たまごが加賀温泉駅の近くのアルプラザで買える。山代温泉で買うよりは高いが、交通費を考えると安い。加賀温泉から普通列車で金沢まで行く。直近に[雷鳥]が出てやはり空いていたが、ここから先は特急料金がかかるので我慢する。もっとも、特に急いでも金沢での待ち時間が増えるだけなので、急がないほうがいい。

[北陸]は個室はとれず、開放寝台に乗る。カーテンを閉め切って、福井で買ったかにみそや温泉たまごを肴にビールを飲む。そのまま就寝。

<行程>
敦賀→福井→大野=勝山→永平寺口→福井→金沢→(北陸・泊)

2006/11/05(mon)

[北陸]は10分くらい遅れた。大宮で下車し、家に帰る。

<行程>
大宮→志木

総括

福井で宿がとれなかったり、大野で肩すかしをくらったり、思うようにいかなった点もあったが、まずまずの旅ではあった。


初出 : 2006/12/24
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