中野駅(長野県中野市)←bc43 ↓長電バス(520円・約35分) 木島(長野県飯山市) ↓信州バス(590円・約30分) 野沢温泉(長野県野沢温泉村) ↓上ノ平高原タクシー(300円・約25分) 西大滝ダム上(長野県野沢温泉村) ↓徒歩 ミスズライフ前(長野県栄村) ↓栄村営バス(280円・約15分) 森宮野原駅前(長野県栄村) ↓南越後観光バス(340円・約15分) 津南(新潟県津南町) ↓南越後観光バス(410円・約35分) 本町三丁目(新潟県十日町市) ↓越後交通(730円・約80分) 長岡駅前(新潟県長岡市) ↓越後交通(610円・約65分) 東三条駅前(新潟県三条市)→bc45
今年三月に廃線となった長野電鉄木島線の代替バスである。乗客は私一人。代替バスなので普通の路線バスよりも停留所の数が少ない。田上の付近で廃線と並行する。まだ線路も撤去しておらず、そのままだった。旧田上駅も見ることができた。このあたりで中野行きとすれ違う。数人の乗客がいた。旧安田駅も見えたが、このあたりを走っているときは霧がすごかった。結局、ずっと私一人のまま木島に予定時間より早く着。この時間の木島方面行きだから仕方がないのだろうか。
木島は駅舎がそのままバス待合所になっている。野沢温泉行きのバスは早めにきて、木島駅で時間調整。とにかく寒かったので、車内が暖かいバスが早めに来たのは幸いだった。飯山駅始発のバスで、既に一人が乗っていた。その人はすぐに降りてしまったが、その後で数人乗ってくる。北竜湖入口というバス停があって、気になって調べてみたら、やはり北竜湖入口バス停から北竜湖まではけっこう距離があるようだ。
これから乗るバスに関しては事業者がいまいち不明である。バス停には「湯の花号」と書かれていて、やってきたバスには「上ノ平高原タクシー」と書かれていた。私は村営だと思っていたのだが、そのような旨は書かれていなかった。ここでは、上ノ平高原タクシーとしておく。やってきたのはマイクロバスのようなバスであった。誰も乗っていない。まず、乗ったときにどこで降りるか宣言。そこからは車内放送は一切しない。テレビ番組の音声だけがかかっていた。誰も乗ってこず、ジャンボタクシーでも貸し切って乗っている気分になった。私が降りる西大滝ダム上に近づいた頃になって、口頭で知らされる。私が降りて客が誰もいなくなったこのバスは明石という集落まで行く。
近くに直売所があった。そこでトイレなり飲み物の補給なりをすることができる。東大滝橋を渡って野沢温泉村から栄村に入ることになる。さて、バス停まではどれくらいあるのかと意気込んでいたら、すぐにバス停らしきものを発見。見たら栄村営バスのバス停で、実にあっけなかった。時間があったので意味無く白鳥の集落まで往復する。信濃白鳥駅にも行ってみたかったが、国道からだと駅への道がわからなかったので、行かなかった。
ミスズライフという工場らしき建物の前にあるのがミスズライフ前バス停である。1日1本で休日運休というバスに乗る。バスは栄村中心部から白鳥に行き、折り返して白鳥から村中心部に向かうという運行形態になっている。西からやってきたバスは脇道に入っていき、時間を少しすぎてこちらに向かってきた。思ったよりも大型のバスである。両替機、電光運賃表も備えた路線バスらしい路線バスだったが、電光運賃表は稼働していなかった。私が時刻を聞くために村役場に電話した際、白鳥から森宮野原まで行くならばJRを使ったほうがいい、とまで言われたバスであるが、白鳥から二人乗ってきた。けっこう利用されているのではないか、とも思ったが、結局乗ってきたのはその人たちだけだった。運転士がやけに無愛想で、よそ者の私にだけかと思ったが、地元の人にも愛想がない。バスポールの時刻表には森行きとなっている。森宮野原は栄村の集落である森と津南町の集落である宮野原があわさってできた駅名である。そういうわけで森が正式なバス停名かと思ったのだが、駅舎内に貼ってあった村内交通時刻表には森宮野原駅前と書いてあった。その時刻表を見るに、白鳥便は他の路線を運行していない時間帯に白鳥まで一往復、という性格のものであることがかわかる。また、かつては1日に2便あったようだが、1便に減らされたようだ。
バスは発車15分前にやってきた。森宮野原駅前を発車したときは一人だったが、途中から乗る人がそこそこいた。津南行きだと思ったのだが、実際は津南よりもっと向こうに行くらしい。津南から乗ってくる人が多かった。急行も並行して走っているが、森宮野原駅前から津南までの所要時間は普通も急行も一緒である。
津南からは松之山温泉経由で十日町に行く予定だったのが、実は津南から十日町まで直通のバスがあった。しかも1時間に1本も。至近の便は休日運休だったので、1時間待つ。その間は昼食タイムとした。津南から乗った人は6人。途中から乗る人もコンスタントにいた。整理券番号の6と9が漢数字の六と九だった。仙台市営バスと同じである。十日町の中心街である本町三丁目で下車。このバス停で降りたのは二度目。あのときは六日町方面から来たバスに乗ってきたのだが、今はそのバスはない。
急行長岡駅前行きに乗る。急行であるが、乗客の多くはスーパーの袋を持ったおばちゃんである。十日町から長岡まで乗ったのは私ともう一人若い女性だけだった。この女性は津南から同じバスに乗っていた。かつては津南から長岡まで直通バスが走っていたようだが、今はない。十日町で両バスの接続がよかったのは偶然ではなくて、乗り換え客の利便を図っているのかもしれない。十日町に着いて長岡行きの時刻表を見てあまりの好接続に感動したのだが、これは必然的なものだ、と考えるのが自然だろう。そういう車内であるが、小千谷市に入るあたりで数人しか乗客しかいなかった。バスを見渡すとだいたいの人が寝ていた。そういう私も今さっきまで寝ていた。小千谷の中心部で女の子が乗ってだいぶ賑やかになる。ハリー・ポッターの話とかをしていた。
今日は長岡で終わる予定だったのだが、予定よりも早く長岡に着くことができたのでもう少し先へ進むことにする。東三条行きのバスは長岡駅を発したときはそれなりに人が乗っていたが、中之島町内までにだいたい降りた。栄町内にある健康ランドポエムで二人乗車。せっかく寄り道したのだから誰も乗らないとむなしい。案外広い三条の市街を通り、東三条駅前に着。
この日は前日に須坂に入り、朝長野電鉄で中野に行った。中野のホテルは満室だったのでやむを得ず須坂で泊まった。結果的には予想以上にうまくいった形。それにしても、新潟県に路線バスで入る手段はない、と考えていただけに、この方法を知ったときはとても嬉しかった。