佐原駅(千葉県香取市) ↓関鉄観光バス(710円・約25分) 潮来(茨城県潮来市) ↓関東鉄道(970円・約50分) 玉造庁舎前(茨城県行方市) ↓関鉄グリーンバス(570円・約25分) 鉾田駅(茨城県鉾田市) ↓茨城交通(910円・約40分) 大洗駅入口(茨城県大洗町) ↓茨城交通(400円・約25分) 那珂湊駅(茨城県ひたちなか市) ↓茨城交通(590円・約30分) 水戸駅(茨城県水戸市)
今回は、平日しか運行していないバスに乗るということで、私の仕事納めも終わって平日ダイヤで動いているというこの日を選んで乗りにきた。青春18きっぷシーズンということも、前後の移動を考えると好都合である。
▼潮来車庫行き
県立病院から来たバスに乗る。客はなかった。佐原市街を細かく曲がって、国道356号線に出て、少し走って、水郷大橋を渡って利根川を越える。向こう岸は茨城県稲敷市である。長かった千葉県ともこれでお別れになる。6月に東京の江戸川から千葉県に入ったときは、こんなに長く千葉県を回ることになるとは思っていなかった。そんなことを思っていると、バスはまた千葉県に入った。えー。実は、利根川の北側でも旧新島村の域は千葉県になる。先に通った現稲敷市、旧東村の西側も、元々は千葉県香取郡だったようだ。このあたりは水郷というだけあって、釣り客を多く見かけた。水生植物園の近くを通ったときは大きな湖沼が見えた。潮来大橋を渡って、潮来市に入る。これで、本当に千葉県とはお別れである。少し進んで潮来バス停で下車する。結局、他の乗客はいなかった。
▼玉造駅行き
このバスが平日のみの運行となる。翌日から休日ダイヤなので、本日が今年最後の運行ということになる。このバスが7分遅れてやってきた。先客が1人いた。回数券を売っているというアナウンスが流れていたので、関東鉄道のバスは今後も乗るだろうということで、回数券を買おうと思ったら「持ってこなかった」と返される。県が変わって、質も変わったような感触を受ける。潮来から牛堀を経て、国道356号線を進むと霞ヶ浦が遠くのほうに見える。途中から乗客も乗ってきたが、旧麻生町内で皆降りていった。このバスは、なめがた総合病院に立ち寄るので、往復5Kmくらいの寄り道をすることになる。病院は立派だったが、乗客はいなかった。結局、遅れはそのままで、玉造庁舎前で下車する。
▼鉾田駅行き
2007年4月に廃止となった鹿島鉄道の代替バスに乗る。鉄道代替路線ということもあってか、このあたりを走るバスの中では運転本数は多い。バス車内の後部がロングシートになっていたが、それは鉄道代替路線とは関係ないだろう。代替バス1日フリーきっぷなるものがあって、石岡から鉾田まで行くのであれば、それを買ったほうが安くなるようだ。先客は1人いたが、すぐに降りていった。玉造工業高校の手前では、線路の跡をまたぐ。手つかずで残っているという感じだった。榎本駅の跡も一瞬見えた。鉾田駅の手前でも線路の跡をまたいだ。鹿島鉄道の鉾田駅は既に取り壊されていた。今では、関東鉄道のバス発着所となっている。鉾田駅の近くにあるラーメン屋でラーメンを食べる。以前、鹿島鉄道に乗ったときも、ここでラーメンを食べたのであった。
▼[51]茨大前行き
鉾田に乗り入れる茨城交通のバスの便は少ない。そういうことからか、茨城交通のバス停は駅の敷地から少し外れた場所にある。これは以前と変わらない。バスに乗って、5000円の回数券を買っておく。今度は買うことができた。鉾田から大洗までは鹿島臨海鉄道も通っているが、経由地はだいぶ違っていて、こちらは大部分の区間で国道51号線を経由していく。大洗市街に入る手前のあたりで太平洋が一瞬見えた。大洗市街に入って、商店街の狭い道を進んでいく。商店街を出て、鹿島臨海鉄道の交点の手前にある大洗駅入口バス停で降りる。結局、乗客は私だけだった。
▼[50]那珂湊駅行き
次に乗るのは那珂湊駅行きのバスなのだが、その前のアクアワールド大洗行きのバスが10分くらい遅れて、しかも立つ客がいるくらい混んでいた。フェリーターミナルを経由するということで、そこに行く乗客が多いのだろう。あたりは暗くなってくる。やはり、10分くらい遅れで那珂湊駅行きのバスがやってきた。乗客は多かったが、立つほどではなかった。やはり狭い商店街の道を通り抜けて、フェリーターミナルに着く。ここでは、ほとんどの人が降りていった。大洗の街中を過ぎて、大洗海岸バス停のあたりでは海の近くを通っているようだったが、もう暗くてわからない。アクアワールド大洗にも立ち寄ったが、営業時間が17時までということもあってか、乗降客はなかった。館内は掃除をしていた。那珂川を渡って、ひたちなか市に入る。
▼[28]茨大前行き
平磯から来た水戸駅経由茨大前行きのバスに乗る。那珂湊駅で降りる客がいた。湊大橋を渡って那珂川を越えると水戸市になる。那珂川に並行して走る細い道を進むのだが、もう暗いのでまわりの様子はよくわからない。まさに暗夜行路だ。水戸市街に入って、ようやく街の明るさに出会う。水戸駅に着いて完。駅のあたりは賑やかだった。利用客は数人いた。
第1回からずっと千葉県に入り浸っていたわけだが、ようやく千葉県を脱出することができた。那珂湊から水戸まで直接来たが、大回りにこだわるならば、那珂湊から勝田を経由して水戸に行くべきだった。後で行き直そうかとも思ったのだが、諸事情があって果たせず、那珂湊から水戸まで直接行った結果を有効にした。