→詳細なルート（ALPSLAB route）
那須塩原駅（栃木県那須塩原市） ↓ジェイアールバス関東（780円・約50分） アグリパル塩原（栃木県那須塩原市） ↓那須塩原市地域バス（200円・約25分） 上伊佐野小学校前／旧上伊佐野小（栃木県矢板市） ↓矢板市営バス（300円・約15分） 矢板駅前（栃木県矢板市）
この日のスタートは14時少し前とすこぶる遅い。バスの時刻の都合でそうなった。午前中は栃木県の中を回って、13時過ぎには那須塩原駅に着いた。
▼塩原温泉バスターミナル行き（塩原線）
塩原温泉行きのバスは多くが西那須野駅始発であるが、１日に６本、新幹線が停まる那須塩原駅始発のバスがある。そのバスに乗る。バスは13時30分前には乗り場に来ていたのだが、40分にならないとドアが開かないという。こういうのも珍しい。結局、35分にはバスに乗ることができたが。13時35分に東京から来る新幹線が着くので乗り換えてくる客が多くいると思ったが、そのような客は２人だけだった。
那須塩原駅を出ると、まず西那須野駅に進んでいく。西那須野駅からは８人乗ってきた。また、ここでは５分以上停車した。西那須野駅を出ると塩原温泉に向かって進む。西那須野塩原インターチェンジを過ぎると、道路沿いに観光的な施設が増えてくる。途中、乗る人降りる人が数人いて、アグリパル塩原に到着。アグリパル塩原は道の駅や農産物直売所があって、塩原の特産だというキウイが１パック200円と安かったので、思わず買ってしまった。
▼[54]上伊佐野小学校前行き（宇都野線）
塩原温泉行きのバスは国道沿いのバス停に発着するが、今度乗る那須塩原地域バスはアグリパル塩原の施設敷地内に発着する。「ゆ〜バス」という愛称がついている。実はこのバス、この日の翌々日からダイヤが変わって、上伊佐野小学校前行きは現行１日３本だったのだが、１日１本朝の時間帯に運行されるのみになる。日曜祝日は運休なので、まさに今日がラストチャンスだった。この事実は数日前に行程の再確認をしたときに気がついた。
アグリパル塩原から上伊佐野小学校前行きの乗ったのは私一人だけだった。そもそも、乗客はずっと私だけだった。女性の運転士さんに矢板市営バスに乗り換えるのかと聞かれる。明らかなよそ者がこのバスに乗るのは、そういう目的を持っているくらいしかあり得ないのだろう。運転士さんが矢板市営バスの時刻を勘違いしていたという顛末はあったが、こちらの持っていた予定どおりなので気にはしなかった。
バスは人家もまばらな場所を走る。途中、嶽山神社のあたりでは立派な蔵がある家が多く見られた。おそらく由緒ある家なのだろう。相の沢の手前で矢板市に入る。このあたりは人家もなく森に囲まれている。相の沢まではダイヤ変更後も１日３本のバスが乗り入れている。相の沢から上伊佐野小学校前まではそれほど遠くはない。
▼城の湯温泉センター行き（泉線）
那須塩原市地域バスと矢板市営バスのバス停は同じ場所にあるが、前者のバス停名が「上伊佐野小学校前」なのに対し、後者のバス停名は「旧上伊佐野小」である。実は矢板市立上伊佐野小学校はつい最近廃校になってしまったのだ。矢板市側はそれを反映した名前に変更しているのだが、那須塩原市側は他の市だからということか、バス停名を変えていない。上伊佐野小学校は校舎もまだ新しそうで、廃校したのがもったいないように感じられた。ジェイアールバス関東のバスポールもあったが、かつてジェイアールバス関東のバスが通っていた頃からそのまま置いてあるのだろうか。上伊佐野では１時間半の待ち時間があったので、適当にそこらへんを歩いて時間をつぶした。
矢板駅前行きの矢板市営バスに乗る。先客がいて、旧上伊佐野小から乗る人も私以外にもう１人いた。バスはアナウンスもなくひたすらに走っていく。向かっていくうちにポツポツと雨が降り出してきた。上伊佐野にいる間に降ってこなくてよかった。これもまた天恵か。途中から乗ってくる人はいなかった。
この日は上伊佐野で乗り継ぐための日、と言っても過言ではなかった。那須塩原市方面から上伊佐野方面に乗り入れる必然性は薄く、それ故のダイヤ変更なのは充分理解できる。ただただ、この日に乗れたことを幸運と思う。