関東一周の旅 第20回 藤野→秦野 2009/12/23

行程

藤野駅(神奈川県相模原市)
 ↓津久井神奈交バス(220円・約10分)
やまなみ温泉(神奈川県相模原市)
 ↓津久井神奈交バス(200円・約15分)
東野(神奈川県相模原市)
 ↓津久井神奈交バス(490円・約30分)
青山(神奈川県相模原市)
 ↓神奈川中央交通(320円・約15分)
半原(神奈川県愛川町)
 ↓神奈川中央交通(550円・約55分)
本厚木駅(神奈川県厚木市)
 ↓神奈川中央交通(470円・約40分)
清川村役場前(神奈川県清川村)
 ↓清川村営バス(260円・約15分)
神奈川リハビリ(神奈川県厚木市)
 ↓神奈川中央交通(290円・約25分)
伊勢原駅北口(神奈川県伊勢原市)
 ↓神奈川中央交通(220円・約20分)
鶴巻温泉駅(神奈川県秦野市)
 ↓神奈川中央交通(300円・約45分)
秦野駅(神奈川県秦野市)

序文

藤野に6時半過ぎに着くために、始発電車に乗っていった。藤野はそれほど遠くはないが、朝早いのはやはり辛い。

詳細

139.藤野駅(6:45)→やまなみ温泉(7:00)  津久井神奈交バス  220円  約10分  (#715)

▼[野11]やまなみ温泉行き

藤野駅からやまなみ温泉に行くバスに乗る。JRに乗る人を送るために藤野駅の前に乗りつける自家用車は数多かったが、やまなみ温泉行きのバスに乗ったのは私だけだった。9年前に藤野駅から月夜野まで乗っているが、今、月夜野まで行くとすれば、2回バスを乗り継がなければいけなくなっている。当時はバス車内で物品販売を行っていたのだが、今は行っていなかった。買う客もいなくなったということか。当然のように途中で乗る客はいない。ただ、若干ながらも沿線には人家もまとまってあるので、そこそこの旅客需要はあるのだろうと思う。終点のやまなみ温泉はバス待合室やトイレも完備されていた。藤野やまなみ温泉という温泉施設が近くにあるわけだが、実は温泉に行くにはやまなみ温泉入口バス停のほうが近い。もっとも、朝早すぎるので温泉は営業していない。すぐに次のバスに乗り継ぐことになる。

140.やまなみ温泉(7:15)→東野(7:34)  津久井神奈交バス  200円  約15分  (#716)

▼[や01]東野行き

この路線は神奈川中央交通から津久井神奈交バスに移管された後、藤野町営バスによる運行になったが、藤野町が相模原市に編入された後に、再度、津久井神奈交バスが運行を担当するようになった、という経緯がある。そういうわけからか、バスの車体は神奈川中央交通のオレンジ基調ではなく白と緑の塗色がなされていて、サイズも小型だった。

ここからは、やまなみ温泉で系統が分かれるのも納得するほどの険しい道に入っていく。小型のバスでちょうどいい、よく昔は大型のバスが通ったものだと思った。途中、道志ダムの上を通っていく。奥相模湖というバス停があったもののどこにその湖があるのかわからなかったが、ダムの上流のほうにあったようだ。時刻表では東野に着くのは7時34分であったが、7時30分前には東野に着いた。その後すぐに東野7時30分発の月夜野行きのバスが通っていった。少し時刻表上の時間をずらして乗り換えを保証したほうがいいとも思うも、このバスに乗ったのも私だけだったし、利用客は皆無なのだろう。

141.東野(7:50)→青山(8:22)  津久井神奈交バス  490円  約30分  (#717)

▼[三56]三ヶ木行き

東野は、以前にはなかったバイパスが通っていた。集落を通る細い道は覚えていたのだが、そこにバイパスができていたので、前から持っていた印象とだいぶ違って見えた。前にもあった旅館や床屋は健在のようだった。

東野から国道413号線を通っていくのだが、またも険しい道あった。その道を通ってきてある伏馬田入口で時間調整をする。東野の時点で若干遅れていたし、ここまでもゆっくり走ってきたのに時間調整をするということは、だいぶ余裕を見込んでいるということか。ここまでずっとバスの乗客が私だけだったが、青野原のほうまできてようやく乗客が乗ってきた。ところで、青山で次のバスに乗り換えるのだが、ここでの乗り換え時間が4分しかない。気を揉んだが、直前の信号でひっかかった分くらいの遅れで青山に着くことができた。

142.青山(8:26)→半原  神奈川中央交通  320円  約15分  (#718)

▼[三51]半原行き

青山では降りたバス停と乗るバス停は、道路を渡ってほぼ真向かいの位置関係にある。次に乗る半原行きのバスは定刻どおりにきた。先客はなし。このバス、結局終点半原まで乗ってくる客がいなかった。相模原市から愛川町に入ったかと思ったら、すぐに半原に到着。今回、乗り継ぎ時間が短いためにいちばん乗るのに懸念したバスだったが、乗ってみるとそれほど特徴のないままに終わってしまった。

143.半原(8:45)→本厚木駅  神奈川中央交通  550円  約55分  (#719)

▼[厚01]厚木バスセンター行き

半原から厚木バスセンター行きのバスに乗る。比較的本数が少ない野外センター前経由の系統である。そういうことからか、半原の時点では乗客は三人ほどだったが、その先からぞくぞくと乗ってくる。小学生がやたらと多かったが、小学生は休日は50円でバスに乗れるらしい。ちょっと安すぎやしないか。厚木市に入ってからもどんどん人が乗ってくる。厚木市に入ればバスの本数も多くなるわけで、わざわざ愛川町から来たバスに乗ることもないと思うのだが、前のバスとの運転間隔が空いたのだろうか。厚木中心部に近づいてもその傾向は変わらず、路線バスの旅史上、いちばん混雑したバスと言っても過言ではない状態になった。前乗り前降りなのだが、前のほうに立っていた人は、降りる人のために一度バスを降りてからまた乗るような状態だった。このバスは厚木バスセンター行きであるが、その一つ前の本厚木駅で降りる人が多かった。私もここで降りる。

144.本厚木駅(11:40)→清川村役場前(12:11)  神奈川中央交通  470円  約60分  (#720)

▼[厚20]宮ヶ瀬行き

本厚木駅から清川村の宮ヶ瀬に行くバスに乗る。このバスは本厚木駅始発である。このバスに乗る人もまた多い。この時間で郊外に行くバスなので、それほど客はいないと思っていたのだが。このバスには小学生は乗らなかった。少し進むと降りていく人がいくらかいたが、それほど降りてはいかない。そのうち、街を離れて山に囲まれてくる。客は減るどころか、途中で若い女性の小団体が乗ってきたりして、むしろ増えた。やがて清川村に入っていく。清川村に入ると、さすがに降客が目立ち、乗ってくる客はいない。清川村役場が目の前にある清川村役場前バス停で下車。まだ乗客は10人以上はいた。

145.清川村役場前(12:40)→神奈川リハビリ  清川村営バス  260円  約15分  (#721)

▼[煤01]神奈川リハビリ行き

ここから乗るのは清川村営バスである。「ゆめバス」という愛称がついている。実はこのバス、2009年12月31日を以て廃止となってしまった。土曜、日曜は運休だが、月曜から金曜であれば祝日でも運行というバスなので、だいぶ前から水曜日の祝日であるこの日にこのバスに乗ることは決めていた。2009年いっぱいで廃止になるのを知ったのは乗る数日前のことだった。

そのゆめバスであるが、ワゴン車での運行となっている。乗るときに運賃を払う。カードリーダーがついていたのでバスカードが使えたのかもしれないが、めんどうがないように現金で払った。既に一人が乗っていた。乗るときに行き先を申告しているから、アナウンスも何もない。ジャンボタクシーに乗っているような感覚になる。厚木市に入って、七沢を経て、神奈川リハビリテーション病院の直前にある神奈川リハビリバス停が終点となる。折り返しの便に一人が乗った。

146.神奈川リハビリ(13:05)→伊勢原駅北口  神奈川中央交通  290円  約25分  (#722)

▼[伊34]伊勢原駅北口行き

七沢から来た伊勢原駅北口行きのバスに乗る。先客が1人いた。すぐに伊勢原市に入る。ドラゴンボールのキャラクターが描かれた堆肥を売る看板があって、ちょっとおもしろかった。このあたりは堆肥を売る場所が多いようだ。伊勢原市総合運動公園の前に乗り入れて、こういうケースでは誰も乗り降りしない場合が多いが、このバスでは男子三人が乗ってきた。他にも、途中から乗ってくる人もいて、のべ十人くらいの客が乗った。

147.伊勢原駅北口(14:05)→鶴巻温泉駅  神奈川中央交通  220円  約20分  (#723)

▼[伊39]鶴巻温泉駅行き

1時間に1本ほど運行している鶴巻温泉駅行きのバスに乗る。途中、国道246号線を経由し、その沿線にある店舗の最寄りのバス停から乗ってくる人も多かった。立つ客はでなかったが、利用者は多かった。小田急で1駅なのでさすがに通しで乗る客はいないようだった。途中では、大山がくっきりと見えた。

148.鶴巻温泉駅(14:45)→秦野駅  神奈川中央交通  300円  約45分  (#723)

▼[秦44]秦野駅行き

秦野駅のバスに乗る。十人くらいの乗客が鶴巻温泉駅から乗った。まずは、東海大学前駅を目指す。この駅前は路上駐車をしている車もあって、駅に出入りする道を通り抜けるのには苦労した。東海大学前駅南口で降りる人もいたが、それ以上に乗ってくる人が多い。もともと、それほど席数が多くないバスであるが、立つ客も少しいた。ここから坂を上って東海大学の前を通っていく。東海大学からはやたらと学生が出てきていた。何かあったのだろうか。このバスに乗ってくる学生はいなかった。ほとんどが駅に向かっているようだった。このバスは下大槻団地に乗り入れる。数百メートルではあるが単純往復することになるのだが、ここで降りる人がいて、需要があってのことなのだろう。あんなにいた乗客も秦野駅に向かうにつれ減っていく。ついには私一人になってしまった。室川橋バス停を過ぎて県道に合流するのに時間がかかったので、少し遅れ気味になっていたと思う。秦野の中心部を通って、秦野駅に着。

結文

今回廃止間際の市町村バスに乗ることになった。乗ってみるとなんてこともなかったりするのだが、この文章を書いている今、あの場所にバスが走っていないのは事実である。

地図

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集計


初出 : 2009/01/17
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