宿毛駅(高知県宿毛市) ↓宇和島自動車(1750円・約105分) 宇和島バスセンター(愛媛県宇和島市) ↓宇和島自動車(470円・約55分) 卯之町営業所(愛媛県西予市) ↓宇和島自動車(630円・約25分) 野村営業所(愛媛県西予市) ↓宇和島自動車(920円・約40分) 日吉支所前/日吉(愛媛県鬼北町) ↓高知高陵交通(650円・約25分) 梼原(高知県檮原町) ↓高知県交通(2920円・約150分) 朝倉駅前(高知県高知市)
2日目は宿毛から開始する。
今回、Twitterを使ってリアルタイムで実況する形をとった。[実況ログ]
▼宇和島駅行き
宿毛営業所から来た宇和島行きのバスに乗る。宇和島から宿毛までバス乗ったことはあるが、宿毛から宇和島までバスに乗るのは初めてである、数人の乗客が宿毛駅からあった。その前から乗っている人もいた。駅を出ると国道56号線に入って、愛媛県に向かって行く。県界というバス停を越えて愛媛県愛南町に入る。一本松市街では、国道から外れて脇道に入っていった。バスは進んで、城辺営業所に到着。この営業所は大阪や松山に行くバスの起点となっているだけあって大規模なものであったが、乗降客はなかった。城辺から僧都川を越える橋を渡ると御荘に入る。このあたりは市街地が一体化している。御荘市街を抜けると、あたりに人家や建物の数も減った風景が続いていく。鳥越隧道を抜けると宇和島市に入るが、以前は津島町だった区域である。しばらく走って津島町の中心である岩松に到着。中央に流れている岩松川の存在感を感じる町であった。岩松営業所では乗降もあった。ここまで宿毛から約1時間半。通しで乗っている人も私の他にいた。松尾トンネルを抜けると、旧津島町の域を脱する。宇和島市内に入ると、風景が地方都市郊外のそれになっていく。このバスは宇和島駅まで行くが、私は宇和島バスセンターで降りる。定刻より約5分遅れていた。
▼道後行き
宇和島バスセンターから乗るのは急行道後行きである。松山の道後まで行くバスである。このバスに乗って大洲まで行くつもりだった。バスセンターの券売機があったので、大洲までの乗車券を買った。
バスは高速道路に乗って松山まで行くだけあって、高速バス然としたバスであった。このバスは宇和島バスセンター始発で、宇和島駅に寄っていく。バスセンター、駅で数人の乗客があった。急行だけあって停まるバス停は少ない。そんな急いで行くべき急行ではあるが、宇和島道路と合流したあたりで渋滞にはまってしまいスムーズに進まなくなった。バスに遅れが生じる。大洲での乗り換え時間は約30分程度でそれほど問題はないと思っていたが、ここまで遅れるとまずいかもしれない。吉田営業所を過ぎてスムーズに動きだしたと思ったが、少し進むとまた渋滞、と、危険な状態である。そこで、今日の最終目的を達するために、卯之町営業所で降りて乗り換えることにした。卯之町営業所には20分ほど遅れて到着。松山から来るバスも同じように遅れているようだった。
▼野村営業所行き
卯之町ではだいぶ時間があったので、ご飯を食べたり、街を歩いたり、買い物をしたりした。卯之町営業所は新しい建物で、ここにも自動券売機があった。先ほどは事前に券を買って失敗したが、ここでは予定変更はないだろうと、あらかじめ券を買っておく。次に乗るのは宇和病院から来た野村営業所行きのバスである。バスは定刻に来た。既に乗客がいて、卯之町営業所からも三人ほど乗車した。野村に向かう県道を走っていくが、途中、数百メートルほど寄り道をして下宇和駅の前を通っていく。駅からの利用客を見込んでいるのだろうが、乗降客はなかった。肱川に沿った道を走っていく。途中に通った野村ダムにのまわりにはやけに人や車がいた。どうやらマラソン大会があって、その関係で人が集まっていたようだ。バスは関係なく野村の街に向かっていく。今は西予市の一部であるが、数年前までは野村町だけあって、それなりに市街化している。終点野村営業所に到着。今では営業所から格下げになっていて野村出張所になっている。また、単に「野村」とも呼ばれているが、ここではバス停名の呼称は野村営業所で統一することにする。
▼東高校前行き
野村病院から日吉、近永を通って宇和島に行くバスに乗る。始発は野村病院であるが、バス自体は野村出張所から野村病院まで回送するという運用になっていた。ところが、ちょうどマラソン大会が終わったようで、帰る車で野村の道路は混んでいた。そのため、バスがなかなか出張所から出られないという事態になっていた。早めに出るとか、他の人が誘導するとか、何かやりようがあると思うのだが。結局、野村営業所には定刻よりも7分ほど遅れでバスが来た。バスを待っている人にマラソン帰りと思われる人もいたが、このバスに乗ったのは明らかに地元の人だけだった。マラソン帰りの人は卯之町行きのバスに乗るであろう。
西予市の山側にある城川へと向かっていく。地元の人だけあって割と短距離で降りてしまい、城川総合支所前の時点で乗客は私だけになった。城川総合支所前を過ぎると国道からそれて土居の集落を通っていく。土居は郵便局があったり、それなりの規模を持つ集落であった。ただ、乗ってくる客はなかった。国道に合流して宝泉寺温泉を過ぎると、西予市を抜けて鬼北町に入る。鬼北町は広見町と日吉村が合併してできた町である。その日吉村の中心地だと思われる日吉支所前で降りる。
▼梼原行き
日吉からは高知県梼原町に抜けるバスに乗る。このバスが1日2本しかない。日吉の街中を探せばそのバス停が見つかるだろうと思ったのだが見つからない。仕方がないので運行事業者である高知高陵交通に電話してみる。すると、バスは道の駅から発車するとのこと。時刻表に「(駅前)」と書いてあって、そのことを特に気にしていなかったのだが、道の駅ということだったのか。道の駅をして駅前と表現するのも珍しいと思う。
そういうわけで道の駅を冷やかしつつバスを待つ。やがて梼原方面からバスがやってきて、道の駅の駐車場に少し停留した後、バス乗り場に乗りつけてきた。バスに乗ったのは私ともう一人である。バスは道の駅を出ると、日吉診療所に立ち寄って梼原方面に向かう。日吉診療所からもバスに乗れたことになるが、知っていたとしても始発から乗ったほうが確実ではある。特に次の停留所のアナウンスを流すわけでもなく、ひたすら梼原に向かって進んでいく。高研山トンネルをくぐって愛媛県から高知県に入る。途中から乗ってくる客はいなかった。そのまま梼原に到着。
▼高知営業所行き
梼原の街を少し歩く。土佐・龍馬であい博という催しをやっていた。土産売り場だけ見てきた。梼原という街はどこの都市からも遠い場所にあるところでそれなりに興味があったのだが、行ってみると小ざっぱりとしていている小さな街だった。
次に乗る高知行きのバスが今日最後のバスとなる。梼原から終点高知営業所までは2時間40分もかかる。私は途中の朝倉で降りるが、それでも2時間乗ることになる。龍馬関連の客なのか、十人くらいの乗客があった。長距離バスではあるが、都市近郊を走るような、あまり大きくないサイズのバスだった。梼原町を過ぎるとすぐに津野町に入るが、この津野町というのが、葉山村と東津野村が合併してできた町で、東西に長い。その町内から乗ってくる人はなく、ひたすら国道197号線を須崎に向かって進んでいく。新田は旧東津野村の中心地で、ここからバスを乗り継いで仁淀川町のほうま行くという経路を検討して、降り立つことも考えた場所ではあるが、通過してみたところ特に何かあるようでもなかった。梼原から40分くらい走って須崎市に入る。新荘駅前というバス停名でようやく知っている場所に来た感覚だ。須崎市内では乗ってくる人もいた。高知高陵交通の本社がある須崎出張所では数分間停車して運転士が交代する。少し進んで、須崎駅前では数人が降りていった。梼原からここまで1時間10分ちょっとかかっている。
須崎からは吾桑までは土讃線と並行に近い形をとる。吾桑駅の佐川よりで細い道を通って土讃線をくぐる。国道56号線に合流して少し走ると土佐市に入る。高知から須崎までは鉄道も通っているが、経由地が異なってくる。だいぶ進んで土佐市の中心部に入ってくる。この頃はだいぶ暗くなってきた。乗ってくる客はそれほどいない。仁淀川を渡って高知市に入る。もう夜になっている。朝倉駅前電停よりは少し手前にある朝倉駅前バス停で下車。今日はこれでおしまいである。
高知県から愛媛県をぐるっとまわって高知県は高知市まで至るこのルート。本当は大洲から大成まで行ってそこから野村に行くルートを予定していた。大成から野村に行く路線も興味があったのだが、高知に行けないと元も子もないので、あっさり方向転換することにした。なお、この日は高知市中心部で泊まった。