福井県はこの旅では九頭竜湖に行ったきりである。しかも今はないバスに乗って行ったものだ。今回はその福井県へ、県境は歩いてまたぐものの、ほぼつながっていると言える路線バス乗り継ぎルートを往く。
大聖寺駅(石川県加賀市)←bc38 ↓加賀温泉バス(310円・約15分) 吉崎(石川県加賀市)/吉崎(福井県あわら市) ↓あわら市営バス(450円・約20分) 芦原温泉駅(福井県あわら市) ↓京福バス(540円・約20分) 本丸岡(福井県丸岡町) ↓京福バス(640円・約40分) 福井駅前(福井県福井市) ↓京福バス(1390円・約70分) 稲荷(福井県池田町) ↓福鉄バス(1020円・約55分) 武生駅前(福井県武生市)
私と他に婦人が四人乗って大聖寺駅を出発。他の方は通勤でこのバスを利用しているようであった。途中から乗ってくる人はいなかった。もう少しで福井県というところで右に曲がって少し行ったところが吉崎バス停。そこで下車。バスで来た道を少し戻り、歩いて福井県に入る。
吉崎は蓮如が開いた吉崎御坊があった場所とあって、思ったよりも観光地っぽかった。吉崎蓮如上人記念館は朝早いのやっていなかった。ここには加賀温泉郷の観光箇所を周遊するCANBUSも乗り入れている。
バスポールには未だに「町営バス」と書かれいていたが、金津町があわら市になった今、市営バスのはずである。実際、あわら市営バスと書かれたバスがやってきた。スクールバスとも書かれていたのは気になるが、気にせずに乗ることにする。ほぼ定時に来たが、吉崎で数分間停車。のんびりしている。バスは整理券もなければアナウンスもない。押しボタンはある。案外利用客が多かった。地元の人にはよく利用されているようだ。ただ、観光目的で吉崎に行くのであれば大聖寺からバスに乗ったほうがいいと思った。
永平寺山門行きのバスに乗る。既に数人が乗っていた。観光客っぽい夫婦が乗っていて、この人は芦原温泉駅の前から乗っていて、本丸岡でも降りなかった。丸岡は今では鉄道が通らない町になってしまったが、けっこう賑やかな町だ。
本丸岡に着くと31系統福井駅前行きが待っていた。これに乗ろうかと思ったが、既に発車時刻を過ぎていたのと、慌ただしく乗り継ぐ必要もないと思って、次のバスに乗ることにした。ただ、既に発車時刻が過ぎていたと思ったのは私の情報不足で、今日は丸岡でお祭りがあるため経路が変更され、福井行きのバスは5分延発になるとのことだった。よって、時刻表に書いてあった時刻の5分後に発車するのが今日の定刻なのである。よって、今度乗る36系統福井駅前行きも普段は15分発だが、今日に限っては20分発ということになる。
丸岡の町中でけっこう人が乗ってきたので、この調子で行ったら福井に着く頃にはラッシュになるのではと思っていたが、それから乗ってくる人はあまりいなかった。加えて途中で降りてしまう人がほとんどで、福井駅前まで行ったのは4人だけである。福井では少し時間があったのでそばを食べた。
次は池田町の稲荷まで行くバスに乗る。このバスのルートが不明だったので心配と楽しみが半々だったのだが、市内の一部はとにかく細い道を通った。本当に池田町まで行くのかというくらい。そういうところにあるバス停でも降りる客がいたので無視できない。そのうち158号線に合流。美山町に入る。美山町の小和清水あたりで158号線と分かれて南下。池田町を目指す。次のバスの乗り継ぎが綱渡りなので時間が気になって仕方ない。池田町のホームページには福井から1時間5分と書かれている。案内所の人は1時間見ておけばと言っていた。1時間10分ならなんとか間に合うというタイミングである。野尻というところで次に乗る福鉄バスの武生新行きが後ろから追ってきた。しかもそこで急に降りると言い出した人がいて、その人が運賃を払うのにとまどっている。後ろから来たバスはずっと停まっているが、いっそここでバスを乗り換えようかとも思ってその準備をしたらその人が降りていった。早くこのバスを降りて次のバスに乗り換えようとも思ったが、こういうときは初心を貫徹したほうがいいとも思って、終点の稲荷まで乗ることにする。実際、途中のバス停には京福バスと福鉄バスのバス停の位置が違うところもあったので、途中で降りていたら慌てていた可能性もあった。稲荷は近くにある須波阿須疑神社に由来する地名だと思われる。時間がなかったので参拝できなかった。
さっき見た武生新行きのバスに乗る。稲荷で少し時間調整をした。武生から今立町を通って稲荷まで来てまた別ルートで武生に戻るという循環路線になっている。そういうわけで既に乗っていた人は早々と下車し、武生駅前まで乗ったのは私と稲荷で乗った二人だけだった。下り坂を進んでいったことによって、池田町に来るまでに高度をあげていたことを実感。
福井から武生まで直で行くバスもあるが、事前に調査した限りでは福井でだいぶ待つことになり、稲荷経由のほうが武生に早く着けるのでこのルートを使った。稲荷での乗り継ぎは冷や汗ものだったが、稲荷行きのバスが大幅に遅れない限りは接続するのではないかと思う。吉崎御坊や鉄道が通らない丸岡、池田といった町に行けたのがよかった。