今回は佐賀県、長崎県の北部をだいたい半周して、佐世保に到達し、さらに南を目指す。
佐賀駅バスセンター(佐賀県佐賀市)←bc39 ↓昭和バス(1050円・約110分) 唐津大手口(佐賀県唐津市) ↓昭和バス(920円・約50分) 伊万里/伊万里バスセンター(佐賀県伊万里市) ↓西肥バス(770円・約50分) 松浦バスセンター(長崎県松浦市) ↓西肥バス(770円・約45分) 平戸桟橋(長崎県平戸市) ↓西肥バス(1300円・約80分) 佐世保駅前バスセンター(長崎県佐世保市) ↓西肥バス(350円・約25分) 早岐田子の浦(長崎県佐世保市)←bc39 | →bc40 ↓西肥バス(270円・約15分) ハウステンボス(長崎県佐世保市) ↓西肥バス(400円・約20分) 川棚バスセンター(長崎県川棚町)
佐賀の6時40分はまだ暗かった。関東に住んでいる者には想定できなかった。私が乗ったのは普通便だが、この区間には高速便もある。JR唐津線もあるが、JRだと運賃が1080円。僅かにバスのほうが安い。更に往復だともう少し安くなる。佐賀駅バスセンターから乗るのは私一人。佐賀中心部を通り抜けた頃には、ようやく空も明るくなってきた。久保田まで来て進路を北に変える。このあたりでようやく人が乗ってきた。朝早くて交通量も少なく、人の乗り降りもないので、時間調整でよく停まる。小城、多久には昭和バスの自前のターミナルがあった。唐津城が見えてくると終点も近い。結局、ほとんど客はいないままだった。
伊万里行きのバスに乗る。やはり客は私のみ。国道202号線と203号線の交点である川原橋までは、先ほど来た道を戻ることになる。川原橋は佐賀方面から伊万里方面への乗り換えバス停ということでアナウンスがあったが、まわりにめぼしい施設はなかったので、ここで長時間バスを待つのは辛そうである。短距離利用客がいた以外は、客はいなかった。JR筑肥線のルートは大きく異なっていて、国道202号線を走る。
西肥バス、というか長崎県のバス事業者は、かなり早くからICカードが使えていたが、今はおさいふケータイも使えるようだ。最先端である。携帯電話を使っている人はいなかったが、ICカードはけっこう使っている人がいた。松浦まで、ほとんど松浦鉄道と経路を同じくしている。違うのはこちらのほうが停留所数が多いということだが、松浦鉄道は駅間距離が短いところもあるので、バス停と同じ間隔で駅があるというところもある。
引き続き松浦鉄道に沿って進む。たびら平戸口駅を過ぎると、平戸口桟橋に立ち寄る。平戸大橋ができる前は平戸口と平戸の間を多数の船便があったのだろうが、今では離島に行く船が両港を結んでいるだけのようだ。バスは平戸大橋を渡って、平戸島に進む。終点平戸桟橋の近くではエビ・カキまつりと称して、魚介類を炭火で焼いていた。その匂いだけもらうことにする。平戸は多く観光客も訪れていて、賑わいがある街だった。やはり混んでいたうどん店でうどんを食べる。
平戸桟橋から出る半急行佐世保行きに乗る。半急行とは初めて聞く種別だが、吉井まで普通、吉井から急行ということで、区間急行と同じことだろう。なお、平戸から佐世保までは他にも、普通、特急が走っている。比較的長距離を走るということからか、2列×2列の座席だった。平戸を離れ、もう一度平戸大橋を渡り、平戸口桟橋に立ち寄って、南を目指す。国道204号線を進み、佐々まではだいたい松浦鉄道に沿っている。本山トンネルを抜けると、風景が街っぽくなった。佐世保のバスの要衝である大野を過ぎて、佐世保の中心部に入っていく。佐世保中心部で次々に人が降りていき、終点まで乗る人はあまりいなかった。
川棚バスセンター行きに乗る。先ほど乗っていたバスが途中で抜かしたバスだ。数人ほど乗ったが、皆近くで降りてしまった。大塔あたりは大型店が集中していて車の量が多く、そこを抜けるのに時間がかかった。このまま乗っていれば今日の目的地である川棚に着くが、早岐田子の浦で降りる。
佐世保から来たハウステンボス行きのバスに乗る。2分くらい遅れてきたが、佐世保方面から来たバスは軒並み5分くらい遅れてきていたので、このバスは優秀なほうだ。何人か客が乗っていたが、ハウステンボスに行きそうな観光客はいなかった。ハウステンボス入口という、ひっかけ問題のようなバス停がある。ハウステンボスまで行く人は次で降りてください、というアナウンスがあった。ハウステンボスのバス停は敷地内にある。欧風の建物が建ち並んでいて、何か間違った場所に迷い込んだという印象。
ハウステンボスから川棚バスセンターに行くバスに乗る。このバスが1日2本しかない。1時間後にもう1本ある。客層を見た感じでは、ハウステンボスで働いている人が川棚方面に帰るためにあるバス、といった雰囲気だ。途中から乗る人は誰もおらず、途中で人を降ろしていき、川棚のバスセンターに着。
このあたりはまだまだ都市間を結ぶ路線バスが数多くあり、路線バスだけで色々なところに行ける。川棚から更に南には町営バスが走っているが、日曜休日は運休でなので、この先を進むのは次の機会に譲る。