1月7日は私の誕生日であるが、飛行機にはバースデー割引というものがあって、誕生日近辺にその割引を利用すれば飛行機安く乗れる。また、JR四国にはバースデーきっぷというものがあって、誕生月であればJR四国と土佐くろしお鉄道のグリーン車3日間乗り放題で1万円。そういうわけで、誕生日近辺に飛行機で四国に行ってJRを乗り回すという黄金律を、今回初めて行った。
前日新年会で酒が残っていたので、なるべく楽な方法で羽田空港まで行く。当初は有楽町線で有楽町まで行くつもりだったのだが、接続が悪かったので東上線で池袋まで行って丸の内線で東京まで行って、そこからJR、モノレール。JR以外は座っていった。高松行きの飛行機はだいぶ空席があった。定時通りの運航。
高松空港からバスで高松駅まで行く。JR高松駅がだいぶ新しくなっていたので驚いた。高松駅でバースデーきっぷを購入。同時に三枚の指定券を入手したが、つつがなく入手できた。
高松駅は各地へと向かう列車があるが、目を見張ったのはマリンライナーの新車両。かっこいい。しかし、かっこいいのは前の車両だけで、あとは従来通りの車両だ。それにひきかえ私が乗るいしずち13号はどこか冴えない。アンパンマンのペイントがしてある。しかも2両編成。宇多津で岡山から来る列車と連結するとはいえ、2両は寂しい。しかも指定席は1両目の半分。28席しなかい。指定席は家族連れが2組いた。この車両は松山で切り離されるので松山で車両移動。グリーン車に移動した。数席が埋まっていた。内子まで乗る。松山から内子は意外と近かった。もっと意外だったのは伊予市に停まらなかったこと。調べてみると、朝夜以外は停まらないようだ。伊予はまだ十六だからだろうか(説明しない)。
内子を適当に歩く。観光客がまま多かった。干し柿が一連で500円から1000円で売っていた。干し柿なんか正月にもらってきたものを食べたので、そんな金を払って買う気にはならん。松山に戻って、松山の活気を感じて、温泉入って、タルトを買って、八幡浜に行く。八幡浜からは別府行きの船に乗る。この船に八幡浜から乗るのは約7年ぶり。深夜でも意外と店が開いていた。モスバーガーも12時まで営業とのこと。時間を持て余していたので歩いて行ったが、20分くらいはかかる。乗客はそれほどいないかったが、車に乗っていない客が思いの他いた。
<行程>
志木→羽田空港>高松空港=高松→内子→松山→八幡浜〜(宇和島運輸・泊)
この船は3時にに別府に着くのだが、5時までは船内で寝ていられる。5時まで寝て朝食をとりつつ別府大学駅まで歩く。少しゆっくりしすぎたようで、列車の発車時刻5分前くらいに駅に着いた。それほど待たなくてすんだということだが、こんな時間に見知らぬ場所なので余裕を持って行動したいものだ。別府からは延岡までひたすら普通列車に揺られていく。佐伯まではほとんど寝ていた。なぜ延岡まで来たかというと、先週延岡のホテルに泊まった際、忘れ物をしてきてしまったのである。送ってもらってもよかったが、四国に行く予定はあったので、取りに行くことにした。夜行航路を組み込めばたいした負担ではない。延岡で無事ブツを回収し、特急で佐伯に戻る。佐伯からは宿毛行きの船に乗る。この船、11時発、14時着なのだが、7分くらい遅れて出航した。宿毛港発14時10分発のバスに乗りたいところでやきもきした。ちなみに船内ではほとんど寝ていた。このフェリー、1月27日に運行会社の宿毛観光汽船が破産してしまったため運航停止になってしまった。
土佐くろしお鉄道は崖崩れのためしばらく一部運休状態だったのだが、1月10日に全面復旧していた。土佐くろしお鉄道に乗る前に鯖の丸寿司なるものを買う。時価800円〜という価格だが、この日は1100円だった。「1100円ですが?」と聞かれたが、ここで買わないと言っては男が廃る、というわけではないが、買った。それにしても、これ、一人で食べるものではないよ。二人でちょうどいいくらい。結局、昼間だけでは食べきれず、夜もビールのつまみで食べた。例の崖崩れ区間だが、山手にはがっちり。当然のようにグリーン車に乗っていたのだが、宿毛−窪川間を利用した人が2人。宿毛−高知間を利用したのが私も含め2人。
<行程>
別府大学前→延岡→佐伯…佐伯港〜宿毛港=宿毛→高知
土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線に乗る。この路線は各駅ごとにノスタルじいさんこと、やなせたかし氏のキャラクターが存在している。高知から御免まではJRなので普通なのだが、土佐くろしお鉄道に入ると「次は後免町、後免町。ごめんまちこさんの後免町でございます。」というアナウンスが流れるのだ。それはやりすぎではないのか。とりあえず安芸で途中下車。安芸の街を歩く。せっかくだから安芸の野球場に行ってみた。阪神タイガースがキャンプ地だけあって、それにまつわるものが設置してあった。また、グラウンドでは阪神の選手だと思われる人が練習をしていて、それを見学している人もいた。それぞれ阪神タイガーファンであることがわかるようなかっこうをしている。今度は球場前から奈半利へと向かう。時刻表には「特別仕様車」と書かれていた列車がやってくる。オープンデッキがある列車だった。この特別仕様車、所要時間が普通よりも余計にかかるのであった。普通に乗るには特別仕様車でないほうがいい。ただ、特別仕様車であるからか、安芸から安田駅のキャラクターである「やすだアユ君」の着ぐるみを着た人が乗車。子どもには人気だった。
奈半利からバスで甲浦に抜ける。一度逆方向から来たことがある。室戸を出た時点で客が私のみ。寂しい。途中片側通行区間があって、少し遅れたが大勢に影響はなし。それにしても、2340円か。思ったよりも高かった。
甲浦からは阿佐海岸鉄道に乗る。甲浦駅に来た列車に乗っていたのは2人だった。少ないと思ったら、一つ前の宍喰駅始発の列車なので無理はない。そのうち一人はそのまま折り返す。この人は羽田空港まで私と行程が一緒だった。羽田からは知らない。牟岐、日和佐で途中下車。路線バスの旅で訪れたことを思い出す。日和佐から特急に乗って徳島に着。バスで空港に向かって、飛行機で東京に帰った。
<行程>
高知→安芸→奈半利=甲浦→牟岐→日和佐→徳島=徳島空港>羽田空港→志木
バースデーきっぷは誰でも使えるわけではないせいか、グリーン車は概ね空いていた。グリーン豪遊券で九州をまわったときはもう少し客がいた。ただ、この手の乗り放題切符は濫用する人が後を絶たないので、こういうった誕生月だけ使えるという制限は妥当だと思う。
宿毛に船で入ってくろしお鉄道に乗るという乗り継ぎは今はできなくなってしまった。本当に訪問のタイミングがよかったな、と思う。