bc12. 関西逃避行編5 芦屋→野口 2000/10/08

行程

芦屋川(兵庫県芦屋市)←bc11
 ↓阪神バス(230円・約25分)
六甲口(兵庫県神戸市)
 ↓神戸市営バス(200円・約35分)
湊川公園東口/湊川公園西口(兵庫県神戸市)
 ↓神姫バス(620円・約30分)
栄駅前(兵庫県神戸市)
 ↓神戸市営バス(270円・約15分)
農業公園(兵庫県神戸市)
 ↓神姫バス(160円・約5分)
性海寺前(兵庫県神戸市)
 ↓神戸市営バス(570円・約40分)
大久保駅前/大久保(兵庫県明石市)→bc16
 ↓神姫バス(500円・約20分) 
野口(兵庫県加古川市)

経過

#097 芦屋川→六甲口  阪神バス  230円  9:11発  約25分

阪急の芦屋川駅から芦屋川沿いに歩いて、国道2号線にある阪神バスの芦屋川バス停に着く。元々阪神国道線という電車が走っていて、その電車の名残がこのバスだそうだ。ほぼ定時でやってきた。実は阪神バスでは「3daysチケット」を使うことができない。残念である。バスはけっこう乗降が激しかった。すごく混むということもないが、すごく空くということもない。このバスは神戸税関まで行くが、私たちは六甲口で下車。

#098 六甲口→湊川公園東口  神戸市営バス  200円*  9:56発  約35分

阪神バスの六甲口から市バスの六甲口まで歩く。同名のバス停だが、十分弱歩かなければいけない。実は、互いの六甲口へ行くよりも、もっと近いバス停もあるのだが、同名バス停にこだわり、こういう乗り換えをした。市営バスの六甲口には、電光掲示板でバスの運行状況が表示されていた。「只今渋滞中」。ちっとも嬉しくない。さすがに市内を走る幹線バスだけあって本数は多い。このバスは王子動物園を通る。さすがに休日ということもあって、賑わっていた。三宮へ向かう阪急の下をくぐり抜けて、今度は市営地下鉄の上を走る。湊川公園東口で下車。

#099 湊川公園西口→栄駅前  神姫バス  620円  11:38発  約30分

湊川公園で1時間ほど時間が余った。やはり時間が余る栄で昼食にしましょう、ということになっていたので、本当に暇である。同じ暇でも、二人だとまあなんとかなるのだが。近くに「人工衛星まんじゅう」というまんじゅうが売ってある店があった。買って(お金は西宮さんに出して頂いたのだが)食べる。名前の由来は、形が人工衛星(円盤?)に似ているということと、創業当時に宇宙に人類が飛び立ったからだとか。大判焼きだが、粒あんが入っていた。次に乗るバスは神鉄の押部谷駅の方向へ行くバスで、1日に2本しかない。それだけに、乗る人は5人強といったところか。西神戸有料道路を通るが、有料道路といっても、料金ゲートがあるだけであった。途中までは200円の均一運賃なのだが、それを越えるとぐんぐん運賃があがる。神姫バスも「3daysチケット」は使えないので、安いにこしたことはない。結局、620円だった。高齢者向けのフリーパスを使っている人も見受けられた。私たちの最大の関心事は「栄あたりに昼食を摂れる場所はあるか?」だったが、栄駅前から少し神戸寄りには何軒か店があった。そこで昼食。

#100 栄駅前→農業公園  神戸市営バス  270円*  13:02発  約15分

栄駅前から地下鉄の西神中央駅まで行くバスは神戸市営バス、神姫バス、神姫ゾーンバスの三社の共同運行となっている。この中で「3daysチケット」が使えるのは神戸市営バスだけなので、1時間に1本運行の神戸市営バス便を待った次第である。栄駅前で乗る人も多かった上、途中通る団地で乗る人も多い。バスの中は大混雑である。乗る以前に農業公園で降りることにしてはいていたので、そこで降りた。さすがに誰も降りなかった。

#101 農業公園→性海寺前  神姫バス  160円  13:31発  約5分

農業公園から大久保駅行きの神戸市営バスに乗る予定だったが、そのバスの乗り場がない。そのバスは廃止されたとのことであった。結局、1停先の性海寺(しょうかいじ)前から大久保駅行きのバスに乗ることにした。1停といえども距離はあるので、バスで行くことにした。坂道を下り、信号機のある交差点で赤信号だったので止まり、次の交差点の前が性海寺バス停だった。

#102 性海寺前→大久保駅前  神戸市営バス  570円*  14:07発  約45分

まずこんなことでも来ることが無い性海寺前であるが、各方面に行くバスが揃っている。バス停名になっている寺は見あたらなかった。その代わりに畑いじりをしているおばさんがいた。西神のニュータウンからそれほど離れていないの関わらず、本当にのどかな風景である。バスは、そのような風景を場所を走る。途中、ここまで地下鉄を延伸してほしい、という趣旨の看板も立っていたが、あたりの人家は少なかった。家がまばらで、車はそこそこという、日本のどこにでもありそうな風景をバスは往く。さすがに大久保に近づくと家は多かったが。終点である大久保駅前で降りたのだが、私の後で降りた人に、私の財布を拾ってもらった。不覚にも落としてしまったようである。稲武町営バスで10円を、三重交通で帽子を拾ってあげたが、ここでこういう形で返ってくることになるとは。「情けは人の為ならず」とはよく言ったものである。多謝。

#103 大久保→野口  神姫バス  500円  14:54発  約20分

長かった旅もようやく終わりになる。この旅を最後を締めくくるのは明石駅から加古川駅に行くバスである。このバスに終点加古川駅まで乗らず、野口というバス停まで乗ることにする。なぜ「野口」というバス停で降りるのか。なぜなら、私の本名の名字が「野口」だからである。……。とにかく、駅から少し離れた国道沿いのバス停でバスを待つ。何故かバスは時刻表に書いてあるより5分早く着いた。おかしいな、と思ったが、どうやら前のバスが10分遅れた、という方が正しいのかもしれない。大久保で1人降りて、私たち2人が乗った。他に乗客はいない。最後のバスなのに、と寂しく思うと、途中から何人か乗ってきた。途中渋滞に巻き込まれる。その渋滞も加古川サティを過ぎるとなくなった。その代わりに反対側の車線が渋滞になっていた。そんなこんなで野口に到着。一応、写真なんか撮ってみた。

補足

この日は西宮さんに同行していただいた。

野口といえば、国鉄の高砂線の駅があった場所だが、野口バス停から野口駅跡までは遠い。それでも、歩いて行ってみた。ちなみにここ。市役所前(だったっけ?)から駅まで100円バスに乗って、そこからJRで明石へ。打ち上げをする。それほど量は飲まなかったのだが、旅の疲れもあってか、かなり酔った。明石から山陽電車で阪急三宮へ。そこから阪急に乗り、西宮北口で西宮さんとお別れし、あとは昨日と同じルート。羽衣から伽羅橋まで電車で行き、そこからユースまで歩こうと思ったが、道が分からなくなり何故か羽衣駅に着いてしまい、そこから結局タクシーを使った。

「スルッと3daysチケット」で乗ったバスの運賃の合計は、3,040円。販売額5,000円なのでバス乗車だけでは元をとっていないが、鉄道に随分乗っているし、翌日9日もだいぶ乗ったので、トータルで見ると随分元をとった。ちなみに9日は、堺や新世界に行き、能勢電鉄に乗り(ぶらぶらしようと思った猪名川が、結局雨でとんぼ返りだったのが残念)、伊丹空港から飛行機で東京に戻った。

集計

注釈


初出 : 2000/10/29
最終更新 : 2003/09/05
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