bc13. 常野旋回編1 吉川→石岡 2000/12/30

行程

吉川駅(埼玉県吉川市)←bc04
 ↓茨城急行バス(330円・約20分)
赤岩入口(埼玉県松伏町)
 ↓茨城急行バス(750円・約40分)
岩井局前(茨城県岩井市)
 ↓関東鉄道(580円・約25分)
水海道駅(茨城県水海道市)
 ↓関東鉄道(940円・約65分)
土浦駅(茨城県土浦市)
 ↓関東鉄道(690円・約35分)
石岡駅(茨城県石岡市)→bc14

詳細

#104 吉川駅→赤岩入口  茨城急行バス  330円  7:10発  約20分

茨城急行バスは東武鉄道グループということで、バスポールも東武と一緒である。ちなみのこの日は休日ダイヤ。これは、事前に電話で確認済みだった。外国人がバスを待っている。乗るべき南越谷駅行きバスがやってきた。外国人は私に「南越谷?」と尋ねてきた。そうだと答えると乗り込んでいった。なんと彼はバス共通カードをカードリーダーに入れているではないか。私は茨城急行バスはカードが使えないと思っていたので、不意をつかれた。図らずも外国人にカードが使えることを教えてもらったわけである。その外国人、今度は運転士に何やら尋ねている。数分くらい英語と日本語を使ってやりとりがあった。どうやら定期券について聞きたかったらしい。三人の乗客を乗せてバスは出発。吉川から北越谷までこのバスで行く人はかなり酔狂だと言える。それはいつもの私であるが、今回は途中で降りる。その外国人と私も含め吉川から乗った客は全員松伏町内で降りた。代わりに北越谷方面へ行くバスを乗せていく。

#105 赤岩入口→岩井局前  茨城急行バス  750円  7:57発  約40分

赤岩入口付近は吉川、野田、越谷方面へ通ずる三叉路になっていて、松伏町役場に近い。とはいえ、人はほとんど歩いていない。珍しく歩いている人がいると思ったら、たどたどしい日本語でとある店の場所を聞かれてしまった。もちろん知らないのでそう答える。あと、この辺りは各方面へ行くバスの本数がけっこう多いことを発見した。吉川方面は少ないが、野田方面、越谷方面はけっこう本数が多い。さすがに鉄道がない街だけに、バスは重要な交通網なのだ。と思いつつ、野田市駅の東武バスは見送って、岩井車庫行きの茨城急行バスに乗り込む。ここでの乗り換えが今回最大の山場だったので、ほっとした。何人か乗っていたが、乗っていた客はどんどん降りてしまった。最後までいた体格がいい外国人二人も降りてしまい、一人きり。江戸川を渡ると千葉県となる。今回の旅は千葉県を通るものの、千葉県では下車しない。まさに素通りである。利根川を渡って茨城県となる。その前の愛宕駅で客を乗せ、貸切状態は終わったが、岩井市内に入ってビクターの工場の前にあるバス停とその次のバス停で全員降りてしまいまたも貸切。「岩井」がついているバス停で降りたかったので岩井局前で下車。真ん前に郵便局があった。

#106 岩井局前→水海道駅  関東鉄道  580円  9:14発  約25分

まだ朝早いせいか街は静かである。不二家でかかっていた音楽に耳を傾けつつバスを待つ。やってきた関東鉄道のバスは床が木で出来ている。これだけでえらく古く感じるものである。やっぱり空いていた。信号待ちの時に回数券を購入。2000円払って、200円券10枚と10円券20枚、2200円分の回数券を買う。実は回数券を買うのは路線バスの旅史上初のことである。今まではバスカードが使える場合が圧倒的だったので、回数券を使うことはなかった。私自身、バスの回数券を買うというのは久しぶり。かつてはバスの回数券は手放せなかっただけに、懐かしくなる。バスは閑散としたままである。私はこの路線は幹線だと思ったのだが、岩井からは野田方面に出るのが一般的らしい。また、東京まで直通の高速バスも今では走っている。そんなわけでほとんど人が乗らぬまま水海道に着いた。

#107 水海道駅→土浦駅  関東鉄道  940円  9:50発  約65分

十分も待つことなく次のバスに乗る。今時の女の子が三人バスに乗る。それと私と中年の男性、客は計五人。女の子がけっこうやかましい。谷和原村内では客の乗り降りは無い。つくば市に入る。萱丸というのは常磐新線の駅ができる場所だと思うのだが、ほとんど家がなかった。駅ができるのに伴って再開発が行われるらしい。東京まで一時間くらいとなると、この辺りも数年後には様変わりするのだろう。谷田部に入るとそれなりに地元の客が乗ってきた。けっこう賑やかになる。今までずっと客が少ないバスばっかり乗ってきたので、この賑やかさはむしろ歓迎したいところである。水海道から女の子は土浦まで乗り通すのかと思ったら、気象台という変哲もないバス停で降りていった。ところで、私の両親がかつてつくば市の学園並木の近くに住んでいたので、このバスは私にとって既知の場所を通るのである。丁度、私が就職活動をしていた頃で、両親の家から就職活動の為に東京へ向かったことが何度もある。大角豆の交差点付近はいつもであれば渋滞が激しいのだが、今日はそうでもなかった。午前中ではそうでもないのか。学園並木では一人降りた。学園並木から土浦までは、以前バスで乗ったことがある。土浦名物?高架道が見えれば、土浦駅はすぐである。このバスが今日乗った中ではいちばん客が多かった。

#108 土浦駅→石岡駅  関東鉄道  690円  11:55発  約35分

1時間ほど待ち時間があったが、この時間は昼食時間にあてた。駅ビルでとんかつを食べる。土浦から石岡まで行く人はJRで行くのがほとんどだから、おそらく途中まで行く人だろうが、それでも私を含め客は五人。案の定、皆土浦市内で降りてしまい、ひとり旅。先ほどのバスもそうだが、スピードは遅めである。ただ、国道6号線は混むときはけっこう混むし、定時性を保つことを考えると、ゆったりとしたダイヤを組む必要があるのだろう。千代田町内のみの短距離利用の客が一人いたが、ほとんど私一人だった。これで一時間に一本の運転本数が確保されているということ自体、感謝したくなるほどである。このバスは石岡車庫まで行くが、私は石岡駅で下車。今日はここでおしまい。

補足

年末ということもあってどのバスも車内が寂しかった。つくば、土浦は1999年度には何度も来ていたので、懐かしくもあった。この日は割と余裕の行程だったといえる。

集計

注釈


初出 : 2000/12/31
最終更新 : 2003/09/06
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