近鉄奈良駅(奈良県奈良市)←bc10 | ←bc30 ↓奈良交通(570円・約40分) 掛橋(奈良県生駒市) ↓徒歩 出店(奈良県生駒市) ↓奈良交通(200円・約15分) 俵口(奈良県生駒市) ↓奈良交通(260円・約15分) 田原台一丁目(大阪府四條畷市) ↓京阪バス(270円・約15分) 忍ヶ丘駅(大阪府四条畷市)→bc29 ↓京阪バス(220円・約10分) 四条畷駅(大阪府大東市) ↓京阪バス(220円・約20分) 京阪大和田駅(大阪府門真市) ↓京阪バス(220円・約20分) 地下鉄門真南(大阪府門真市) ↓大阪市営バス(200円・約60分) 大阪駅前(大阪府大阪市) ↓阪急バス(230円・約25分) 日出町(大阪府豊中市) ↓阪急バス(230円・約30分) 大阪空港(大阪府豊中市)←bz09 ↓阪急バス(230円・約20分) 宝塚(兵庫県宝塚市) ↓阪急バス(550円・約35分) 有馬駅前/有馬(兵庫県神戸市) ↓阪急バス(760円・約35分) 阪急芦屋川(兵庫県芦屋市)→bc12
近鉄奈良から富雄まで行くバスは数える程しかない。近鉄電車であれば12分程で着ける。実は昨日の宿泊地である尼ヶ辻のあたりも通るのである。更に言えば、4年くらい前に尼ヶ辻の辺りを自転車で通ったことがある。その時はこんなに細い道なのにバス停があることにびっくりしたが、今、実際にそのバスに乗ることになるとは思いもしなかった。近鉄奈良から乗ったのは三人。その後は何人か乗り降りした。途中で一バス停間だけバスに乗るおばさんがいた。500メートルくらいだと思うのだが。ちなみに170円也。バスが通るだけでもやっとの道で、向こうから車がやってくるとすれ違うのも困難に見える。それでも慣れたもので、無難にすれ違う。この技術や感嘆するのみである。しかも、バスは定時に富雄駅に到着。これで次のバスに乗ることができる。
かつて私の親がこの近くに住んでいたこともあって、富雄駅の辺りはけっこう知っている。懐かしい風景である。まだ朝早いせいか、街は静かだった。バスには女子高校生が10人くらいとおじさんと私が乗る。高山学校行きのバスであるが、途中のバス停で私以外の全員が降りた。高山は茶筅で有名らしいが、私もその手前である掛橋で降りる。
これから歩く方向を見ると、山。覚悟を決めて歩くことにする。坂道を登ると見えるのは、住宅地。バス停はあるが、東生駒駅行きがほとんどで、乗りたい生駒駅行きはわずかである。少し歩くと、下り坂。覚悟していたよりは難はなかった。坂を下りきったところにある奥の道の大型自動車通行止め、但し路線バスは除くの標識を見て確信。左に曲がって少ししたところに出店バス停があった。店は近くになかった。
少し遅れて生駒駅行きのバスはやってきた。前払いだったので、乗ったときにカードリーダーにカードを差し込む。足りなかったので残りのお金を請求されるわけだが、その額が私が思っている額よりも多い。聞き返すと、どこで降りるか聞かれた。俵口と言うと、私の予想していた額を請求された。どうやら、全ての乗客が生駒駅まで乗ることを仮定しているらしい。もし、カードで全額支払えたならば、生駒駅までの運賃を差し引かれていたことになる。これは気をつけた方がいい。この時間帯に駅に行くバスだけあって、さすがにバスは混んでいて、ついに立つ人もでてきた。
北谷公園経由の田原台一丁目行きのバスに乗る。このバスは後払いである。バスに乗っている人はまばらだった。田原台は大阪府四條畷市なので、ここでついに大阪府に突入。途中、田原台センターバス停で降りる人がいたが、ショッピングセンターがあったりして、バスを待つならばこちらのバス停で降りた方がよさそうである。田原台一丁目はバスの転回場と住宅しかなかった。
家の前にあるバス停でバスを待つ。田原台一丁目は奈良交通、京阪バス、近鉄バス、市のコミュニティバスと色々なバスが乗り入れるが、奈良交通以外は本数が少ない。実際、バスも清滝トンネルという長いトンネルを経て四條畷市の中心部に行くことになる。どちらかというと奈良の方が結びつきが強いのだろう。本数が少ないバスだが、けっこう人は乗っていた。
実は私は「スルッとKANSAI3daysチケット」のクーポン券を持っている。この駅から電車に乗って京阪の大きな駅に行けば、引き替えができるだろう、と思って時刻表も見たら驚くべきことがわかった。忍ヶ丘駅はJRの駅だった…。事前に調べておかないのが悪いのですけど。結局時間を持て余し、おそらく交野市方面から来たバスに乗る。中年の女性が二人乗っていた。さっきのバスで通った道を途中まで引き返し、またまた細い道を通って、実は大東市にある四条畷駅に到着。駅前も手狭な感じだった。
ここから守口市駅行きのバスに乗る、予定だったのだが、守口市駅行きのバスがない。15時くらいまでないのである。手元の資料を見るとあるはずなのだったのだが。ここらへんの地理には疎いのでよくわからないのだが、とりあえず京阪大和田駅行きのバスに乗ることにする。幼稚園児がたくさんバスに乗り込んだ。先生につき沿われている。さっきのバスで通った道を途中まで引き返し、前の前のバスが通った交差点を左に曲がる。かなり無駄な動きをしている。幼稚園児が降りた場所に親が迎えに来ていた。稲武町営バスで見た光景の再来である。半分くらいの幼稚園児が終点の京阪大和田駅まで乗っていた。
ここからどのバスに乗ろうか?考えた結果、地下鉄門真南まで行って、そこから大阪駅行きのバスに乗るのが最良と判断した。時間があったので、ハンバーガーショップでハンバーガーを食べ、バスに乗る。割と多くの人がバスに乗った。門真団地はここから発着するバスも多いだけあって、小さなターミナルを成していた。なみはやドームが近くにある地下鉄門真南に着。あんなにたくさん乗ってきたのに、門真南まで乗ったのは私を含め三人である。京阪バスと市営バスのバスポールは離れていた。
このバスはけっこう運転本数が多い。そして、乗る人も多かった。京橋まではほぼ地下鉄長堀鶴見緑地線と並行するのだが、地下鉄の駅から離れている場所から地下鉄駅との乗り換えの為に降りる人もいるだろうし、大阪駅前まで乗る人もいるだろうし、その乗客動向がどうなっているのか興味のあるところであるが、なんせ乗客が多いのでどの人がどこで乗ってどこで降りたのかよくわかならなかった。ただ、地下鉄で行くよりは運賃が安いのは確かなので、時間を気にしなければバスを使う人が多いのかもしれない。京橋でほぼ半分の人が降りて、立つ人はいなくなった。さすがに大阪市内は渋滞が激しい。東京だとだいたいこの辺を走っている、というのがわかるのだが、大阪だとよくわからない。座席を移動してバス車内に貼ってある路線図を見て現在地を確認するしかない。京橋から大阪駅前は25分くらいかかった。
ここから路線バスの旅史上初の出来事がおこる。なんと、同行して下さる方がいるのである。しかも、2人。「のりつぶし抜け道ガイド」の編者の西宮さんと西宮さんの紹介で初めてお会いする土屋さんである。2人とも男性である。ご両人のお陰もあって、無事クーポンを「スルッとKANSAI3daysチケット」に引き替えることができた。以下、アスタリスクが運賃の後ろについている場合は、3daysチケットで乗車したことを示す。導かれるままにバス乗り場に着いたので、どこらへんからバスに乗ったかはわからないが、とにかく阪急バスに乗った。この時間だと買い物帰りの人が多いのだろうか。高架の道を通ったりして、阪急バスの本社がある日出町に着いた。
日出町は普通の住宅地といった感じだ。やってきたバスは空港に行きます、と言わんばかりに、行き先表示に飛行機にマークがついていた。途中、庄内バス停で人がたくさん乗ってきた。ここには市場があるらしい。路上駐車がすごい。両車線にびっしりと車が停まっている。服部というバス停も通った。服部と言えば服部緑地ユースホステルを思い浮かべる。今日の宿泊地は大阪国際ユースホステルだったりする。空港一丁目というバス停の次は終点大阪空港である。次のバスまで時間があったので、空港内の喫茶店に入った。こういう時はやはり複数人のほうがいい。
このバスにもやはり飛行機マークがついていた。空港一丁目を過ぎるとバイパスに入るので、バス停は当分なかった。そのまま川を渡り兵庫県に入る。大阪空港を利用した人が宝塚に行く為に使われているようである。当たり前ではないか、と思うかもしれないが、この路線バスの旅で乗ったバスで、始点から終点まで使われるということはけっこう珍しいことなのである。バスは「宝塚」に到着。阪急バスは「〜駅」とか「〜駅前」などを省略する場合があるらしい。確かに後で乗ったバスで私が降りたのも「箕面」であった。しかし、私としては「田口」とか「椋本」と同じレベルの印象を受けるのであるが。
ここから有馬温泉に行くバスに乗る。今まで230円とバス運賃が安かったが、このバスは550円で、フリー切符を使っている私はいいのだが、実運賃を払うご両人にはお気の毒なことである。実際、フリー切符を持っている場合は運賃は高い方が得をしているように思えるし、持っていない場合は、もちろん安い方がいい。「宝塚」を出るとすぐに坂道になる。坂道は山道に変わる。山道の途中で女子高校生が降りていく。どこに行くのかと思ったら、脇道を登ったところに人家があった。すっかり辺りも暗くなってきた。宝塚ゴルフ場バス停に行くために、わざわざ寄り道をする。実際ゴルフ場にバスで行くゴルファーがいるかどうかはわからないが、キャディーさんで利用する人はいるのではないだろうか。ちなみに女性が一人乗った。このバスは山口営業所まで行くが、私たちは有馬駅前で下車。下車するときにサインペンを発見。3daysチケットに利用日を書き込む為のものだと思われる。私は家から持参していたのだが、運がよければバス車内で書くことができるようである。
有馬温泉は一度来たことがある。バスの待ち時間を利用して温泉街をぶらぶらすると、なかなか情緒があっていい。床の部分が砂利という本屋は初めて見た。バスは少し遅れてやってきた。乗る人が全員が左側に座っている。後ろから見るとかなり奇妙な光景である。理由は夜景を見たいからである。夜景は広がって見えた。もっとじっくり見たい人は展望台バス停で降りて、次のバスが来るまで見ていてもいいと思うが、実際にそうする人がいるかどうかは知らない。奥池バス停で女の子が乗ってきた。左側の座席は埋まっていたので、右側の座席に座った。奥池からJR芦屋駅までは、過去に六甲あしやユースホステルに宿泊した際に乗ったことがある。帰る時は丁度通勤時間で、こちらも大人数だったので恐縮したが、この時間ではほとんど乗る人はいなかった。芦有ドライブウェイを通るせいか、観光路線のせいか、高めの運賃である。
3・3・3ワイドフリーきっぷは使えないので、奈良交通乗車分は、昨日榛原で買ったバスカード1,000円分を使った。
この頃にだいぶ疲れていて、だいぶ無駄なこともやっている。後半は同行の二方に行程を任せっきりだった。地元ということもあって地理には詳しく、地理に疎い私にとってはだいぶ助けていただいた。
芦屋到着後は、すぐに西宮北口に行き、お好み焼き屋さんで打ち上げと相成った。関西特有のものなどを食べて、楽しいひとときを過ごす。後に全国的にも名が知られるそば飯をこのとき初めて食べた。