bc19. 瀬戸内横断編4 三原→田尻 2001/07/20

行程

三原駅(広島県三原市)←bc18
 ↓芸陽バス(1000円・約55分)
竹原駅(広島県竹原市)
 ↓芸陽バス(1040円・約55分)
西条駅(広島県東広島市)→bz06
 ↓芸陽バス(970円・約75分)
広島バスセンター(広島県広島市)
 ↓広電バス(600円・約45分)
阿品台西(広島県廿日市市)
 ↓広電バス(160円・約5分)
田尻駅(広島県廿日市市)→bc20

詳細

#133 三原駅→竹原駅  芸陽バス  1000円  11:05発  約55分

三原から竹原行きのバスに乗る。乗り場には多くの人が待っていた。これほど乗るのかと思いきや、竹原行きの1分後に発する小泉行きバスに乗る人も交じっていた。経由地は途中まで一緒である。ちなみに事業者は違う。竹原行きのバスはほぼ呉線に沿って走る。須波ハイツ入口で降りる人が多かった。温泉や海浜公園が近くにあり、それなりに賑わっていた。しかし、JRの駅は近くにない。坂を登って須波ハイツへと向かう。小さな住宅地だ。細い路地を転回所代わりにして、引き返す。だんだん客が減っていったが、竹原市内に入ってフェリー乗り場最寄りのバス停で、多くの人が乗ってきた。ちょうど、フェリーが着いた頃だったのであろうか。ちなみにフェリー乗り場から竹原駅までは区間便が多く出ている。前回、広島空港から飛行機に乗って帰ったのだが、その際5000円分共通バスカードを買っているので、それを使う。このバスカードは広電バス、広島交通、備北交通、中国JRバス、芸陽バスのバスと広電の電車、アストラムラインで使える。私の他にもう一人、中年男性が三原から竹原まで通しで乗っていたのだが、同好の士か、呉線が使いづらいのでバスを使ったのかは解らない。

#134 竹原駅→西条駅  芸陽バス  1040円  12:30発  約55分

竹原から広島までは「かぐや姫」という直通の高速バスがあり、ハイデッカーの新型バスで、それなりに利用客も多そうだ。私が次に乗る西条行きのバスは旧型で、いかにも田舎の路線バスといった感じである。先ほど乗ったバスが新型だったので、余計に見劣りする。それでも乗る人は少なくなかった。このバスは東広島駅を通る。新幹線の独立駅だ。東広島駅周辺は、これから家が建つであろう分譲地がやたらと目立った。雰囲気としては東京の郊外にある出来立てのニュータウンと言えばいいだろうか。東広島駅で二人乗った。その後バスは順調に進み、郊外のショッピングタウンの前で停まった。今回の旅ではこのショッピングタウンがやたらと目にすることになる。「ゆめタウン」というショッピングタウンであり、どうやら西日本に多く点在しているようだ。ショッピングタウンといえば、1年前の大須賀を思いだしてしまう。あまりいい思い出ではない。西条駅からゆめタウンまでの無料のシャトルバスが15分間隔で運行されていた。 ちなみに、バスカードを使って乗った場合、一時間以内の乗り継ぎには一回目の場合のみ20円の割引が適用される。よって、この乗車で私のカードから引かれた額は1020円だ。

#135 西条駅→広島バスセンター  芸陽バス  970円  14:20発  約75分

西条で1時間待って、広島行きのバスに乗る。西条駅から乗ったのは私一人だったが、ぽつぽつと人が乗ってきた。瀬野の辺りから乗る人が多くなってきて、この調子だと意外にもかなり混むのかと思いきや、皆、瀬野駅で降りていった。広島市、海田町、広島市、府中町、海田町とめまぐるしく市町境を越えていく。まあ、これは広島市への町村編入の賜なのだが。西条から乗った場合、海田からは運賃は変わらない。西条から海田以降まで乗り通す人はほとんどいないだろうが、私のような変わった乗客には嬉しい運賃体系である。向洋駅前のマツダ本社を背にした後、間もなく広島駅に到着。広島駅は駅前には入らず、駅前の交差点にあるバス停が「広島駅」と名乗っている。ここで降りる人はおらず、次のバス停「八丁堀」へと向かう。八丁堀は胡町電停の前だった。それにしてもこの電車通りを歩く人の多さは尋常ではない。路線バスの旅で大きな繁華街に来たのは大阪以来であるが、活気という点では今まででいちばんかもしれない。紙屋町の交差点を曲がって、次の交差点を曲がって、また曲がって、バスセンターに向かって曲がって、到着。結局終点まで乗ったのは、私と海田あたりで乗った女性の二人だった。

#136 広島バスセンター→阿品台西  広電バス  600円  15:48発  約45分

広島バスセンターに来るのは初めてである。時刻表が縦軸が時、横軸は分という変わったもので、見慣れないと見にくい。今度乗るのは阿品台北行きのバスである。買い物帰りの人だろうか、乗車率はけっこうよかった。古いバスなのだが、なんとバス車内にラジオがかかっている。いままで路線バスの旅で多くのバスに乗ってきたが、ラジオがかかっているバスに乗るのは初めてである。それでも、昔ラジオがかかっているバスに乗ったことがあるので、それほど驚きはしなかった。バスは途中までは広電宇品線に沿って南下する。途中で乗る人もけっこういる。市役所前のあたりで西に進路を変える。太田川放水路を渡ると、西広島バイパスに乗る。国道のバイパスであるが、ほとんど高速道路と変わらない。パーキングエリアがあったりする。バス停はといえば、バイパス上にあるバス停は高速道路にあるバス停とほぼ一緒だ。たまにバイパスを降りて、一般的なバス停に停まったりもした。基本的には客は減る一方である。例の割引で580円がカードから引かれた、はずである。

#137 阿品台西→田尻駅  広電バス  160円  16:51発  約5分

阿品台西で降りたのだが、周りは学校が見える他は家しか建物がない。典型的な住宅地である。近くに高校があるようで、女子高校生が多く乗った。十数人乗って、私以外は皆若い女性、というシチュエーションは珍しい。先客も含めバスは混雑したが、JR阿品駅まではすぐである。ここで3人を残して全員降りて、阿品駅と目と鼻の先にある、終点田尻駅で降りた。

補足

この日から3日間でこのシリーズを完結させるつもりでやってきた。山口・秋芳洞ゾーンの周遊きっぷを購入。発駅は東京。夜行バスで大阪まで行き、姫路までは在来線、姫路から三原までは新幹線に乗り、料金を少し節約する。姫路から岡山まではひかりレイルスターで、たいへん混んでいたのでデッキに立っていったが、岡山で乗り換えたこだまはがらがらだった。

田尻という中途半端な場所がこの日の終点だったのは、次の日の日程との兼ね合いからである。この日は広島駅近くのビジネスホテルに宿泊。

集計


初出 : 2001/07/28
最終更新 : 2003/09/13
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