bc27. 四国周遊編1 鳴門→高知 2002/01/13

行程

鳴門郵便局前(徳島県鳴門市)←bc16
 ↓徳島バス(450円・約45分)
徳島駅前(徳島県徳島市)
 ↓徳島バス(1360円・約105分)
川口営業所(徳島県相生町)
 ↓南部バス(670円・約30分)
日和佐駅前(徳島県日和佐町)
 ↓徳島バス(770円・約40分)
牟岐駅前(徳島県牟岐町)
 ↓南部バス(770円・約45分)
甲ノ浦駅前/甲浦駅前(高知県東洋町)
 ↓高知東部交通(1490円・約45分)
室戸岬(高知県室戸市)
 ↓高知東部交通(2770円・約140分)
はりまや橋(高知県高知市)→bc28

経過

#176 鳴門郵便局前→徳島駅前  徳島バス  450円  6:40発  約45分

以前に訪れたときは昼間だったのでバス停のまわりにはけっこう人がいたが、今回はさすがに朝早いせいか人が全くいない。しばらくすると徳島行きのバスがやってきた。立道回りの便で、広島回りよりもやや所要時間はかかるのだが乗ってしまうことにする。客は私一人。最初のうちは大きな道を通っていくのだが、しばらくすると生活道路に入り込んでいく。金比羅前や教会前などJR鳴門線の駅と同じ名前のバス停を経由する。立道付近では鳴門線の列車と遭遇。向こうはそこそこ客が乗っていたが、こちらは依然として客は私一人である。結局、北島町内に入ってから二人目の客が乗ってきた。それ以降は割と乗客が多く、県都徳島へ向かうバスとしての面目躍如といったところだ。吉野川橋を渡っている最中、左側に目をやると、川の向こうに目の高さに太陽が見えた。

#177 徳島駅前→川口営業所  徳島バス  1360円*  9:50発  約105分

徳島市内を少し歩いた後に乗るのは、相生町の川口まで行くバスである。徳島駅を出た時点では乗客は四人だけだったが、途中から人が乗ってくる。軽い渋滞もあり、スピードを出せるところではけっこうスピードを出していたので、定時より遅れているのかと思っていたら、案の定桑野で6分、鷲敷で3分遅れていた。それでも思ったよりは遅れはなかった。あまり遅れると行程に影響が出るので心配していたのだが、これならば心配する必要はなさそうだ。阿南市桑野から国道195号線に入る。桑野には駅があるが、このバスは駅には入らない。桑野では何人かお年寄りが乗ってきた。ここからは途中から乗っていた若い女の子が降りていった以外は、乗ったのも降りたのも皆、年寄りだった。○○下、○○中、○○上というようなバス停を何組も通り過ぎた後、終点川口営業所に到着。ここからさらに丹生谷を奥に行くには、さらにバスを乗り継ぐ必要がある。

#178 川口営業所→日和佐駅前  南部バス  670円*  11:45発  約30分

しかし、私はここから南へ抜ける。このバスと次に乗る牟岐行きのバスの時刻は事前に電話で問い合わせてある。本数はかなり少ない。一応電話で聞いた時間で間違えばないと思うのだが、この場で照合したい。しかし、時刻表がどこにも見あたらず、こういう場所だからそういうものなのかと思って、無人の日和佐行きバスに乗った。小ぶりなバスである。発時間だと思う時間になっても運転士が来なかったが、少ししてバスに乗ってきた。乗ってきて後ろを見たら客がいて驚いた、というような表情に見えた。バスの発着場に下の方に川口営業所らしき建物があった。あそこが待合所なのかもしれない。時刻表もあそこにあるのだろう。もう少し歩いてみればよかったと後悔。バスは基本的には県道19号線を進むのだが、途中集落に立ち寄るために、バス一台が通るのがやっとというくらい細い道を走る。それでも誰も乗らず、県道に合流。途中、沿線でいちばん大きな集落で女の子が一人乗ってきた。その女の子も北河内駅前で降りていった。結局客は延べ二人だけ。終点日和佐駅前で下車。日和佐では時間があったので薬王寺に行く。あまりの人の多さに今までのギャップもあってびっくりした。

#179 日和佐駅前→牟岐駅前  徳島バス  770円*  13:50発  約40分

今度乗るバスは1日2本、しかも日曜、祝日は1本という牟岐行きである。自動車の駐車場と同化しているバス乗り場でバスを待っていると、観光バスタイプで「乗合バス」と手書きで書かれた白い紙が貼ってあるバスがやってきた。思わず「牟岐行き?」と聞かずにはいられなかったが、正真正銘牟岐行きの路線バスである。天井にはシャンデリアっぽい照明もある。私一人を乗せてバスは日和佐を発する。最初のうちは本来の目的地とは逆方向にどんどん走っていたので少し心配になったが、国道と合流するためだと考え、実際にそうだったので納得する。前方のテレビ画面に運賃表が映し出されている。なんとなくボーリング場のスコア画面を彷彿とさせた。全国各地のバスに乗ってきてこの方式は初めてだったので、この観光バス仕様独自のものかと思ったら、その後何度かこの方式を目にした。バスは国道から県道に入っていった。この県道がすごかった。最初のうちは小さな集落があるのだが、しばらくすると人家すら見えなくなった。そして細い道。そこをこの風体のバスが走っていくのである。対向車はびっくりするであろう。途中からまた人家が見えてくるが、そこで狭い道に路上駐車をしていれ、普通の乗用車であれば通り抜けられるだろうが、このバスではそれは無理そうである。それでも、ゆっくり進んでなんとか通り抜けることができた。まさに技としか言いようがない。国道に合流すると、あとはただ牟岐へと向かうだけである。結局、「乗合バス」は「貸切バス」のまま、終点牟岐に到着した。

#180 牟岐駅前→甲ノ浦駅前  南部バス  770円  9:45発  約45分

牟岐からは甲浦行きのバスに乗る。先ほどとは違って、始発地から既に何人か客がいた。だからというわけではないが、眠った。浅川のあたりで眠って、宍喰の手前あたりで目が覚めた。宍喰は阿佐海岸鉄道が通っているが、駅が町中から遠い。このバスは町はずれにある駅も経由するが、町中をこまめに回るバスの余裕だろうか。竹ヶ島という景勝地を通ったが、誰も乗り降りしなかった。このあたりで高知県に入る。少しすると甲浦の町中に入る。甲浦は港町で道も狭い。その中でなんと向こうからクレーン車が二台もやってきた。こちらがバックしてなんとか離合する。甲浦もやはり駅は町のはずれ。駅前は賑わいもなく寂しかった。鉄道ができても、バスの方が便利で分がある。

#181 甲浦駅前→室戸岬  高知東部交通  1490円  16:14発  約45分

次に乗るのは安芸行きのバス。始発地が甲浦の町内のようで、甲浦駅前には少し遅れて到着した。前のバスにも乗っていたおっさんもこのバスに乗る。野市まで行くようだ。牟岐から野市まででもけっこうな路線バスの旅である。乗る人は少なく、淡々と進む。佐喜浜で甲浦駅前から乗っていた母子が下車。その後何人か人が乗る。室戸岬の文字を運賃掲示板に見たとき、何とも言えぬ感情がわき起こってきた。終着が見えてきた証だろう。ここで下車。

#182 室戸岬→はりまや橋  高知東部交通  2770円  17:41発  約140分

室戸岬からは高知行きのバスに乗る。このバスが高知行きの最終バスである。室戸岬は思ったよりも観光地っぽくなかった。バスに乗った頃にはもうあたりが暗くなり始めていた。室戸市内でもうほとんど闇の中だったので外の様子はうかがいしれなかったが、それほど大きな街ではないと思った。その後は粛々とバスは進んでいく。室戸岬を出た頃で数分は遅れていたのだが、走る様子から判断するに遅れを取り戻しているとは思えない。それにしてはゆっくり進む、いらいらするくらいである。19時頃安芸に到着。途中の発着時間を知らなかったので、本当にあと1時間で高知に着くのかと思っていたのだが、ここで何分か停車したので、実は定時で走っているのではないかと思い始めた。このバスはここから急行運転となる。そして、車内放送によると私が思ったよりも「急行」するようだった。1町村に1、2停留所しか停まらない。ここまで通過するのであれば安芸で各停便に乗り換えた方がよかったかもしれないが、今から乗り換えるのもたいへんだし、ここは「御免」とだけ言っておこう。こうなるとさすがに速く、安芸から高知まで1時間で着いてしまった。後で調べてみると定時運転だったようである。途中には、2002年6月開業予定のごめん・なはり線の路線も見えた。この鉄道が開通したら、このバスにも少なからず影響がでるだろう。

補足

夜行バスで鳴門まで行き、高速鳴門の最寄りの路線バスのバス停から鳴門郵便局前まで路線バスで行く。鳴門で夜行バスを降りた人はかなりいたが、路線バスに乗り継いだのは私一人だった。

廃止されてしまったが、日和佐から牟岐を行くバスは今でも印象に残っているバス路線である。

集計

注釈


初出 : 2002/01/17
最終更新 : 2003/09/23
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