湯原(岡山県湯原町)←bc49 ↓中鉄バス(590円・約20分) 八束村スポーツセンター前(岡山県八束村) ↓中鉄美作バス(770円・約40分) 堺町(鳥取県倉吉市) ↓日本交通(220円・約10分) 倉吉駅(鳥取県倉吉市)→bz02 ↓日本交通(690円・約50分) 青谷駅(鳥取県青谷町) ↓日ノ丸バス(740円・約75分) 鳥取駅(鳥取県鳥取市)
宿の女将さんに早発することがあるから早めに行ったほうがいいと言われて早めにバス停に行く。宿はバス停から歩いて1分という絶好のロケーションだった。実際は定時より遅くバスが来た。勝山から来たバスで、既に若い女性が一人乗っていた。途中のバス停でもう一人乗ってきた。最初から乗っていた女性が私と同じ八束村スポーツセンター前で降りたので、すわ、この人も倉吉まで行く人かと思ったら、近くにあった車に乗ってどこかへ行ってしまった。
勝山の案内所でこの乗り継ぎについて訊いたとき、八束村スポーツセンター前で乗り換えられるが、国道にバスポールしかないような場所と教えてくれた。実際そうだった。近くにスポーツセンターがあるのかと思ったら、歩いて3分くらいの場所にあった。スポーツセンター見学から帰る途中で走っているバスを見る。どうやら岡山行きのバスのようだ。1、2分早発していたので急いでバス停に戻る。しかし、定時になってもバスは来ない。さっきのバスは早発していたのに、と思っているとバスが到着。小型のバスだったが、既に客が乗っていた。村のじいさんばあさんと子どもたちというような感じで、あわせて7人もいた。ここは岡山県だが、ここから最寄りの大きな街となると倉吉ということなのだろう。犬挟トンネルを抜けると鳥取県だが、五里霧中と言うにふさわしい霧がたちこめていた。山を下ると霧は晴れてきた。案外すぐに関金温泉に到着。ただ、誰も乗ってこない。途中に「耳」というバス停があるのだが、その近くに「耳」と書かれたオブジェがあった。バスに乗っていればその意味はわかるが、自家用車で通り過ぎる人は何故耳かわからないだろう。このバスは倉吉駅まで行くのだが、時間があるので倉吉市の中心街である堺町でひとまず降りることにする。村から来た人はまだ乗っていた。
倉吉市内を歩いてまわった後、バスで駅まで向かう。どこから来たかはわからないが、由良行きだった。倉吉の中心地から倉吉駅まではけっこう遠い。少なくとも歩くのは無茶だと思う。国鉄倉吉線が走っていた頃は、中心地にあった倉吉線の駅が倉吉駅、今の倉吉駅が上井駅だった頃もあったが、後に中心地にあった駅は打吹駅と改称し、上井駅が倉吉駅となっている。駅の近くにショッピングセンターがあって、そこで乗り降りがあった。中心地にあったデパートはなんか寂しい感じだったが、このショッピングセンターには人が集まっていた。
市内から来たバスで既に数人が乗っていた。羽合温泉経由とあるが、羽合温泉では誰も乗り降りせず、次の老人福祉センター前で数人が降りていった。この近くに温泉施設がある。羽合温泉は名前のユニークさからそれなりに有名であるが、わりと小さな湖岸の温泉だった。この系統は青谷まで行くバスと、途中の石脇車庫止まりのバスがあって、石脇とはどこにあるのかと思っていたら、泊駅を過ぎた場所にあった。このバスの終着は青谷駅なのだが、途中に青谷というバス停があってまぎらわしい。泊村内で乗ってきた人がここで降りたので見定める時間があったのが幸いだった。
少し遅れてバスはやってきた。私の他にもう一人乗車。鳥取市内で降りていった。青谷と浜村の間で若い女性が一人乗ってきたが、彼女は鳥取駅まで乗っていた。他にもぼちぼちと乗客が乗ってくる。青谷から乗った人は湖山あたりで降りていった。駅から遠い場所から鳥取市中心部まで行くという需要がわずかながらあるのだろう。郊外からだんだん市街に向かうバスは、どのバスに乗ってもだいたい似ているような気がする。郊外店があって、官庁街があって、商店街があって、駅に着く、みたいな。
この後、大阪行きの高速バスに乗って、大阪空港から空路東京に戻った。鳥取県は中国5県で唯一共通バスカードがないのだが、日ノ丸バスと日本交通で競合する区間が多いだけに、バスカードがあれば便利になると思う。それでもそう至らないのには、なんらかの理由があるのだろうか。