県庁市役所前(宮城県仙台市)←bc34 ↓仙台市営バス(1060円・約60分) 作並温泉元湯/作並温泉(宮城県仙台市) ↓山交バス(990円・約35分) さくらんぼ東根駅(山形県東根市) ↓山交バス(660円・約50分) 山交ビルバスターミナル(山形県山形市)→bc56
宮城県庁、仙台市役所の前にあるバス停で、県庁市役所前。各地へ向かうバスがひっきりなしに来る。作並温泉行きのバスは仙台駅始発で、既に数人が乗っていた。次の二日町北四番丁でも人が乗ってきて、座席がだいたい埋まる。みんな作並温泉まで行くのでは、という思いはたいていの場合が杞憂に終わる。このバスの乗客も近くの大崎八幡宮で降りる人が多かった。鉄道から外れたルートなのでどこを走っているのかわからなかったが、48号線という道路標識があったので、国道48号線を走っているのはわかる。2桁国道にしては細い道だと思って後で調べたらバイパスが別にあるようだ。高速道路のインターチェンジ、仙台宮城ICで合流したのがバイパスだったようだ。愛子と書いて「あやし」を過ぎて、市営バスの白沢車庫前で乗務員交替で4分ほど停車。その後の西仙台ハイランド入口で3人乗ってきたのはびっくりした。何をしていたのだろう。ちなみに近くに西仙台ハイランドという駅もあるが、西仙台ハイランドはここからかなり離れている。この人たちは作並温泉で温泉に入りたいようで、そのことを運転士さんに訊ねていた。結果的に作並まで行ったのはこの3人と私と途中から乗ってきたおばさんだった。「作並温泉元湯」で降りるつもりで、次は...というアナウンスが流れたのに誰も降車ボタンを押さない。私が押したのだが、実はアナウンスがあったのは「作並温泉元木」だった。まぎわらしい。結局、全員が作並温泉元湯で下車。このバスの終点は作並深沢山だが、そこまで行く人はあまりいないようである。
作並温泉は国道にへばりついたホテルが何軒かあるだけで、温泉情緒のようなものはない。ここで温泉に入るつもりはなくて、とりあえず昼食をとって、余った時間はホテルのロビーで新聞を読んでいた。高級なホテルのようで立派なロビーを持っていた。3分ほど遅れて仙台から来た新庄行きの48ライナーがやってきた。48号線を走るので48ライナーである。作並温泉で降りる人が一人いた。山交バスが仙台市営バスのテリトリーを脅かしているわけだが、公営ということもあってか、特に乗降の制限はない。客は全員で7人だった。作並温泉からさくらんぼ東根駅までノンストップかと思ったら、実際は東根市で3カ所と停まる場所がある。仙台市内はもう人家もないような場所を走って、山形県に入って、少しすると民家が見えてくる。大滝、休石、原宿にバス停があるが、乗り降りはなかった。休石までは東根市の市民バスが走っているようだが、休日は1日2便で、しかも午前中のみである。ところで、次のバスの乗り継ぎが気になる。何せさくらんぼ東根駅で3分の接続なのだ。しかし、バスは作並の時点で3分遅れている。さくらんぼ東根駅の場所がわからなかったが、定時通りに走っていないことは確実だ。あまりに際どい乗り継ぎなので半分あきらめていたが、できれば乗ってしまいたい。そして、リミットの13時10分、さくらんぼ東根駅の手前の交差点に到着。タッチの差で間に合わないかと思って交差点からバスプールを見たら、まだそれらしきバスは停まっていなかった。早発しない限りバスはまだ敷地内にいるはずである。そして向かい側から次に乗るバスが来る気配もない。交差点を左に曲がるとバス乗り場がはっきり見える。バス乗り場では数人の人が待っていたが、このバスに乗る気配はない。ここで半ば確信した。990円という小銭泣かせな運賃だったが、事前に買った買物回数券を主に使ったのでそれほど払うのが嫌ではなかった。
数分後、村山方面から来た山形行きのバスが来た。すなわちこちらも少し遅れていたのである。このバスに乗れないと1時間待たなければならないので、この乗り継ぎの成功はうれしい。常時数人が乗った状態で、天童ターミナルでまとまった乗降があった。滞りなく山形市内到着。中心地で人を降ろしていき、終点まで行ったのは私を含め三人だった。奥羽本線が並行する路線ではあるが、普通列車の本数はあまり多くないし、バスは中心街を通るので、それなりにバスの需要もあるだろう。
陸奥一人旅編で山形県以外の東北の県を踏破。本州、四国、九州の45都府県のうち最後の訪問が山形県となったので、このようなタイトルをつけた。本当は中日本彷徨編で村上から庄内地方へ行く予定だったのだが、バスの時間が変わって行けなくなった。特に山形県を最後に残したというわけではないが、最後に割と気軽に行ける場所が残ったのは、行程を組む上では楽だった。この日はこの土日で二回分行うつもりだったが、寝過ごしてしまって予定が変わってしまった。行程自体は本来土曜日に行う予定だった行程を日曜日に行っただけである。続きは日を改めて行うことにする。