bz11. 上州空風行之巻 本庄→土合 2004/08/21

導入

群馬県は路線バスの旅では、西の端を縦にかすめただけ、という冷遇っぷりだった。群馬県出身の私として心苦しい毎日、というほどではなかったが、今回やっと真ん中を堂々と北上する機会を得ることができた。

行程

本庄駅北口(埼玉県本庄市)←bz05
 ↓国際十王交通(500円・約30分)
伊勢崎駅(群馬県伊勢崎市)
 ↓群馬中央バス(660円・約50分)
前橋駅(群馬県前橋市)
 ↓関越交通(610円・約50分)
渋川駅(群馬県渋川市)
 ↓関越交通(930円・約50分)
中之条駅(群馬県中之条町)
 ↓関越交通(690円・約25分)
中山本宿(群馬県高山村)
 ↓関越交通(590円・約25分)
沼田駅前(群馬県沼田市)
 ↓関越交通(500円・約20分)
上毛高原駅(群馬県月夜野町)
 ↓関越交通(1050円・約40分)
土合駅前(群馬県水上町)

詳細

#408 本庄駅北口→伊勢崎駅  国際十王交通  500円  7:15発  約30分

始まりは埼玉県の本庄から。本庄駅の時点で乗客は4人だった。板東大橋を渡って利根川を越えると群馬県に入る。上武大学入口、東京福祉大学と通っていくが、学生街という感じはしない。私以外はこのあたりで降りたが、すぐに人が乗ってくる。本庄郵便局前ですれ違った本庄早稲田駅行きのバスは高校生でぎっしりだった。こちらは伊勢崎駅に着いて降りたのは三人だった。

#409 伊勢崎駅→前橋駅  群馬中央バス  660円  8:30発  約50分

伊勢崎駅の時点では私一人だが、すぐに乗ってくる。広瀬川沿いにはまちかどステーション広瀬という施設があって、そこが巡回バスの拠点となっているようだ。伊勢崎市から前橋市に入る。前橋大島駅は新しくできた駅で、バス乗り場も整備されていた。ここで途中から乗った人が一人降りていく。市の中心部に入ると、前橋駅入口バス停から本町、県庁前を経由してぐるっと回って、前橋駅に到着。結局、利用者は延べ4人。

#410 前橋駅→渋川駅  関越交通  610円  9:33発  約50分

渋川温泉経由の渋川駅行きに乗る。今までとうってかわって乗客の数が多い。次の本町バス停でいきなり降りる人が数人いた。先ほど乗ったバスもここを通っている。このバスは県庁には寄らずに北へと進んでいく。どんどん降りていき、前橋市内までで私以外の乗客は全員降りた。まあ、そういうものだ。北橘村を経て、渋川市内に入って一人乗ってくる。渋川温泉を経由するのだが、田んぼの回りにそれはあって、特徴的な建物の存在が浮いていた。このバスは一度渋川駅に寄った後、渋川市内を循環して再度渋川駅に着くという経路になっている。当然、一回目に渋川駅に着いたところで下車。

#411 渋川駅→中之条駅  関越交通  930円  11:10発  約50分

渋川から中之条駅行きのバスに乗る。かつては国鉄バスが運行していた路線だったと思う。渋川駅でバスを待っているときに見えたJRバス関東の草津温泉行きや関越交通の伊香保温泉行きはかなり混んでいた。しかし、この中之条行きの乗客は私一人。渋川市内で一人乗ってくる。国道17号線と合流したあたりで渋滞にはまる。鯉沢交差点の手前でその渋滞が解消された。この交差点で左に曲がり、国道353号線へと入っていく。この道は道幅もそれほど広くなく、新幹線の下ぎりぎりを通り抜けたりで、あまりいい道とは言えない。この道を遅れを取り戻すべく、バスがスピードをあげて走っていく。吾妻川では鮎釣りが盛んらしく、釣りをしている人がいた。渋川市内で乗ってきた人は途中で降りたが、小野上温泉センターから、老夫婦と思わしき二人が乗ってくる。結局、中之条駅には3分くらい遅れて着いた。これならば誤差の範囲だろう。

#412 中之条駅→中山本宿  関越交通  690円  12:15発  約25分

このバスは駅より西にある上之町が始発で、駅には若干遅れて来た。中之条から高山村の中山本宿まで行くバスである。駅からは五人が乗ったが、町内で一人が降り、あとの三人は高山村に入り、中山新田というバス停で下車していった。私は終点の中山本宿まで乗る。既に沼田行きのバスが待っていたので乗り換える。近くには店もあり、食事処もあった。

#413 中山本宿→沼田駅前  関越交通  590円  12:50発  約25分

既に爺さんが一人乗っていたが、すぐに降りてしまい一人旅になる。ロックハート城前というバス停がある通り、ロックハート城という施設が沿線にある。そこそこ車は停まっていたが、このバスへの乗客はいなかった。峠を越えて沼田市に入る。かなり急な坂を下る。山から街に入ってきた。途中から一人乗ってきて、沼田駅に到着。駅前で群馬名物焼まんじゅうを食べる。うまかった。

#414 沼田駅前→上毛高原駅  関越交通  500円  13:37発  約20分

沼田駅から上毛高原駅まで行くバスは、13時37分発猿ヶ京温泉行きと、13時38分発上毛高原駅行きがあって、どちらに乗ってもよかった。先に来たのは上毛高原駅行きでこちらに乗ろうと思ったのだが、乗り場を勘違いしていてついに乗りそびれてしまう。もうこうなると次に来ていた猿ヶ京温泉行きに乗るしかない。端から見れば猿ヶ京方面まで行く人の行動だ。何人か乗っていたがどんどん降りていき、そのうち私ともう一人になる。後閑駅では駅前広場の片隅に設けられたターンテーブルで方向転回をする。色々なバス路線に乗っているが、このような装置は初めてだ。そのとき確認したところによると、先行のバスは中年女性のグループが乗っているようだ。静かなこちらに乗って正解だったかもしれない。諏訪橋で利根川を渡る。利根川の水量は多かった。少し坂を上って上毛高原駅に到着。地方空港のターミナルような駅だ。

#415 上毛高原駅→土合駅前  関越交通  1050円  14:35発  約40分

水上を経由する谷川岳ロープウェイ行き。さすがに新幹線からの乗り継ぎ客が多い。再び諏訪橋を渡り北に向かう。水上に着くまでに降りていく人が多かった。上毛高原駅から水上温泉街まではリレーバスが別に出ていることもあってか、こちらのバスは水上の前で降りる人が多い。水上駅に立ち寄り、奥利根館前で二人が降りたことにより、客は私一人に。ゆびそ温泉街を経て、湯桧曽川の河原で遊んでいる人を見ていると、山の中に入っていく。次は土合駅前というアナウンスが流れたので降車ボタンを押したが、ここからが長かった。山間の道を進んで、土合駅前に到着。客がいなくなったバスが終点を目指して走っていった。

補足

この後土合駅に向かったのだが、ハイキング客が多いこと多いこと。谷川岳ロープウェイのほうから歩いて駅に向かうようだ。

集計


初出 : 2004/09/25
最終更新 : 2004/09/25
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