前回からだいぶ日が空いてしまった。今回は、松山から愛媛県を東に移動し、四国の中央まで行ってみる。四国中央と名乗ってしまっている地方自治体に行ってみる。
松山駅前(愛媛県松山市)←bc28 ↓伊予鉄バス(150円・約5分) 松山市駅(愛媛県松山市) ↓伊予鉄バス(600円・約45分) 川内(愛媛県東温市) ↓せとうちバス(1030円・約35分) 小松総合庁舎前(愛媛県西条市) ↓せとうちバス(850円・約50分) 新居浜駅(愛媛県新居浜市) ↓せとうちバス(770円・約55分) 三島(愛媛県四国中央市) ↓せとうちバス(720円・約45分) 新宮(愛媛県四国中央市)
久米駅行きのバスに乗る。少し遅れてやってきた。松山駅前で運転士が交替した。乗客は3人。松山市駅で2人降りて、1人が乗った。
川内行きに乗る。松山市駅から乗ったのは2人。このバスも閑散なままかと思ったが、途中から乗降がコンスタントにあり、多いときは十人超の客がいた。愛大病院前に立ち寄り、二人が降りていった。川内は2004年9月に東温市になっているが、市境にある標識でさえ川内町のままだった。
川内からは特急の新居浜行きのバスに乗る。特急だと停車するバス停が限られているので、路線バスの旅にはあまりふさわしくない。そういうわけで、川内から小松まではこのバスに乗ることにした。特急バスらしいグレードの高いバスがやってきた。先客は2人。停車停留所が少なく、他の停留所をすっ飛ばしていく。もっとも、実際に停車した停留所は1人が乗ってきた湯谷口だけだった。小松総合庁舎前は以前は小松町役場前だったが、合併して町がなくなったことにあわせ、停留所名が変わっている。
台風の影響で今治市内で迂回運転をしていて遅れることがあるという情報のとおり、数分遅れて到着。先客は3人。西条の中心街を通っていく。数人が乗り降りする。街を離れ、海側の工業地域を走っていく。やがて住友病院前に到着。その病院が前にあるが、せとうちバスの新居浜営業所前がある。イオン新居浜ショッピングセンターを経由し、海側の商業中心地で客を拾っていく。乗客は十数人にもなっていた。新居浜駅前で下車。駅前は寂しい。
川之江営業所行きのバスに乗る。住友病院前から来たバスだ。客は五人弱。終始、そんな感じだった。新居浜市を過ぎると四国中央市に入る。土居を過ぎたあたりでは海を近くに見ることができる。三島というバス停で下車。旧伊予三島市である。このあたりで昼食をとった。三島は製紙工場の煙突が目立つ街だ。
川之江方面から来た新宮行きのバスに乗る。先客はゼロ。運転士にどこまで行くのかと聞かれた。新宮まで貸し切りかとも思ったが、上分で小学生二人が乗ってきた。「国鉄バス上分駅売店」と書かれた看板があった。この路線は、元々は国鉄バスが運行していた。やがて狭い道に入っていく。対向車とすれ違うのも一苦労というような細い坂道を通って、しばらくすると広い県道に抜けた。なおも坂を上っていく。眼下に街や海が一望できる場所もあった。堀切トンネルを抜けて、今度は下っていく。川に沿って進むと小さな集落が見える。それが新宮で、川の交点に近い場所に終点の新宮バス停があった。
次に乗るつもりだったのが、四国交通の池田行きのバスだった。商店の軒先がバス停のようになっていて、そこにあるベンチに座って待っていた。疲れていてぼーっとしていたら、定時の13時30分ちょうどに四国交通のバスが通過していった。どこから来るかもわからなかったが、始発地なので停車くらいはするだろうと思っていたら、あっさりと行ってしまい、慌てる。実はどこかで転回してくるのかとも思い、バスの行った方向へと追いかけていったが、どこへ行ったかわからなくなった。その間に、同時刻発の川之江行きのバスも行ってしまい、結局新宮という山の中の集落に取り残されてしまった。実際は私が思い違いをしていて、このバスは新宮診療所前が始発地なのであった。途中停留所を通過したにすぎなかったということか。仕方がないので、商店でタクシーを呼んでもらい、川之江までタクシーで戻った。4000円くらいかかった。ここまで順調すぎるくらいに順調に来ていたので、油断が生じていた。400本以上のバスに乗っているこの旅でこんなことは初めてだが、こういうことが起きることもあるのだろう。