福岡の筑豊地方を回る。国鉄の廃線跡もいくつかたどることになる。
ＪＲ海老津駅（福岡県岡垣町）←bc22 ↓西鉄バス宗像（260円・約20分） 遠賀川駅前（福岡県遠賀町） ↓西鉄バス筑豊（400円・約20分） 鞍手役場前／鞍手役場（福岡県鞍手町） ↓ＪＲ九州バス（390円・約20分） 宮田町（福岡県宮田町） ↓ＪＲ九州バス（470円・約30分） 吉原町／飯塚バスセンター（福岡県飯塚市） ↓西鉄バス筑豊（770円・約55分） 大橋（福岡県山田市） ↓山田市バス（100円・約5分） 坂谷（福岡県田川市） ↓西鉄バス筑豊（300円・約15分） 後藤寺（福岡県田川市） ↓西鉄バス（900円・約90分） 砂津（福岡県北九州市）←bc22
９時10分発の遠賀川駅前行きバスに乗る。９時スタートというのはこの企画としては遅いが、これがいちばん朝早いバスなのだ。駅で私ともう一人、駅入口でもう一人が乗車。４年前にこの区間の逆方向へ走るバスには乗っているのだが、そのときの記憶はほとんどなかった。遠賀町内からはそこそこ人が乗ってきた。
鞍手車庫行きのバスに乗る。役場前から乗った人を含め８人が乗った。そこそこ利用されていると言える。鞍手まで廃線となった国鉄室木線の経路にほぼ沿っている。鞍手役場前で下車し、次に乗るＪＲバスの停留所を探す。バス停のにおいがある方に行ってみたら、そこにＪＲバスの停留所があった。で、その少し先には鞍手車庫が見えた。ちょうどバスから人が降りていくところだった。そのバスはすぐに直方行きになったようだ。なお、バスカードを使って乗ったので、80円の乗り継ぎ割引が適用されている。
接続がよかったのでそれほど待たずに次のバスに乗る。鞍手駅から来た宮田町行きのバス。赤い車体だ。先客が４人いて、ここで私ともう一人が乗ってきた。途中からもそこそこ人が乗ってくる。室木で時間調整のために停車。ここが室木線終点の室木駅の近くなのだろうが、閑散とした場所だった。少し行ったところで新幹線をくぐる。坂の上にある宮田病院に乗り入れる。人の乗り降りはなかったが、停車したタイミングで回数券を買う人が二人いた。本城というバス停で、ほとんどの人が降りていく。郊外の大型店が近くにあるようだ。宮田町まで行ったのは三人だけだった。
宮田町から新飯塚駅行きのバスに乗る。宮田町から乗ったのは三人。飯塚に向けて乗客が増えていく。途中で経由する幸袋は昭和40年代に廃線となった幸袋線の駅があったところだろう。そこそこ大きな集落であった。吉原町は西鉄飯塚バスセンターの位置にあるバス停で、ここで乗客全員が降りていった。
西鉄上山田行きのバスに乗る。少し遅れてバスがやってきた。バスは満席状態である。1978年の最長片道切符の旅のときに乗った路線だが、そのとき以上に混んでいる。徐々に客は減っていく。鴨生は漆生線の鴨生駅があった場所で、駅跡として整備されている。前回乗ったときは山田市内まで乗った人はわずかだったが、今回はそこそこいる。今回は大橋で下車。ここで降りる人が多かった。
大橋から乗るのは山田市バス坂谷行き。山田市バスで独自に設定されているバス停には独自のバスポールがあるが、ここは西鉄バスと共通なので、西鉄バスのバスポールに間借りをしていた。客は１人。山田市バスは小型でガラス窓が大きく眺望がきくようになっている。もっとも、今回このバスに乗るのは５分弱だ。田川市内に入って坂谷まではすぐの距離だった。ちょうど次に乗る西鉄バスがやってきて、向こうの運転士に対して、こちらの運転士が指を一本立てて見せていた。車内で時刻表をもらって気づいたのだが、山田市バスはいつの間にか桂川駅に乗り入れをしていた。
坂谷で西鉄バスに乗り換える。この乗り換えは今回最大の山場だったのだが、無事乗り換えることができた。山田市バスの時刻表にもこの乗り換えについては明記されており、実際山田から後藤寺へと向かう最短ルートではあるのだが、今回は私しか利用者がいなかった。坂谷から乗ったのも私だけだったが、途中からは人がそれなりに乗ってきた。若干遅れて後藤寺に到着。
間に合えば、前のバスが到着する時刻と同時に発車する行橋行きのバスに乗る予定だったのだが、間に合わなかったので、小倉（砂津）行きのバスに乗って今回の旅を終わりとする。乗客は多く、田川市内からもぞくぞくと乗ってくる。香春町内で降りる人が多かった。ピークの三分の一くらいの乗客が乗った状態でトンネルをくぐり北九州市内へ。小倉南インター最寄りの中谷を経て、途中モノレールの下をくぐりつつ、快速の特性をいかして普通のバスをごぼう抜きして北九州市内を走っていく。ほとんどの人が小倉駅で降りるかと思ったが、砂津まで乗る人もけっこういた。
今回は前回のような大失敗もなく無事終わることができた。