最大の目的は今年末で切れるマイルの使い果たし。そこに路線バスの旅とJR完乗と大分県北部の観光を盛り込んだ。JRの切符は普通に買った。
志木から始発に乗って羽田空港まで行く。今回は池袋からJRで浜松町まで行って、そこからモノレール。羽田空港から岡山空港に飛ぶ。定刻より10分くらい遅れて到着。接続した中鉄バスに乗ってノンストップで岡山駅へ。ここまでは予定通り。
岡山から路線バスの旅単発編第23回。悪天候のため、本来は久世まで行くつもりだったが、津山で打ち切りとした。津山から姫新線に乗って新見へ。今日は新見で泊。宿泊するのは二度目だが、前回とは違うホテルに泊まった。
<行程>
羽田空港>岡山空港=岡山=湯郷温泉=津山→新見
この日は芸備線に乗る予定だったのだが、雪のために東城−備後落合間が不通となっているという情報を前日までに得ていた。日が変わっても状況は変わらないということで、伯備線、山陽本線まわりで広島に行くことにする。久世から姫新、伯備、芸備線経由で広島、と東京で発券するのに少し苦労した切符なのだが、あっさりその券面に赤い字で不通のため云々、と書かれる。(余談だが津山から久世の切符は津山駅の券売機で買った。)
新見から伯備線で倉敷まで行って、三原までは普通列車で移動、三原から広島まで新幹線に乗ることにする。山陽新幹線は天気の影響はないと思ったら、人身事故で遅れているという。本来乗るはずだった列車の一本前が40分くらい遅れた、という状況で、予定よりは10分くらい遅れて広島に着。例の切符を見せて何も言われなかったが、単に経由地を見ていないようにも感じた。
広島からは可部線に乗って可部へ。可部線は大町から可部が未乗。横川から大町も以前乗ったのは9年9ヶ月前だ。覚えていたのは大町駅が一面一線のホームだったことくらい。ここでJR完乗の予定だったが、乗れなかった芸備線の一部区間が残っている。可部線は広島発の列車も案外混んでいた。緑井での下車が多かった。可部線はかつては三段峡まで伸びていたが2003年に廃止されている。可部付近では今では使われなくなったレールが残っていた。
大町まで戻ってアストラムラインで広島中心部に行く。そこから宇品のほうに行ったり、平和記念公園に行ったり、お好み焼きを食べたりした。広島バスセンターから徳山まで高速バスに乗る。運賃は1800円だが、金券ショップで回数券のばら売りを買って1500円。これ、JRの乗車券よりも安い。客は20人弱くらいいた。睡眠不足がたたって高速道路に乗っている間はほとんど眠っていた。
<行程>
新見→三原→広島=徳山
徳山から周防灘フェリーに乗って竹田津に行く。一般の客室にいたのは子供も含めて十人ほど。うち、私以外は車で来た人だった。徳山はまだしも、竹田津は交通の便がよくないので、徒歩客は少ないのだろう。船内ではたまに海を見て、あとは寝ていた。
竹田津からバスに乗って豊後高田に行く。豊後高田は昭和の街並みということで近頃注目を集めている街。商店街がそうなっているのだが、明らかに平成になって作られた部分もあり、古い部分とやけに新しい部分が混然としていて一体感はない。それでも、けっこう外が人が来ているようで、活気はあった。なお、豊後高田のバスターミナルは元大分交通豊後高田駅。
高田からバスに乗って宇佐駅へ。宇佐から杵築に行くつもりだったが、予定より1本早いバスに乗って時間がある。宇佐駅のまわりは特に何かあるわけではない。そういわけで、今度乗る普通列車の始発駅で柳ヶ浦に行ってみることにした。ここも宇佐に比べればそれなりに街だが、JRが通らない四日市には劣る。
柳ヶ浦から杵築まで普通列車に乗る。この区間の普通列車は少ない。杵築駅からバスに乗って杵築中心部へ。以前、竹田に行って杵築に行くという行程を立てたのだが、竹田の街が素晴らしくて、この後で杵築に行ってもこれ以上の感動を覚えないだろう、と思って行かなかった、ということがあった。そういうわけで、数年越しの杵築探訪。これがけっこうよかった。特に酢屋の坂に感動。坂で感動。この坂が今でも残されていることがすばらしい。杵築城に貼ってあったポスターで杵築は坂がある城下町ということを初めて知ったのだが、この坂が市街地のこの場所に残されているのが奇跡的。杵築も観光客がけっこうきていた。杵築は江戸時代の途中まで木付といっていたらしい。戦国時代もこのあたりを治めていたのは木付氏。漢字が違うとイメージが変わってくる。
杵築からバスで大分空港へ。大分空港を使うのは初めて。これで、JALが就航している九州本島にある空港は全制覇。だからなんだということもないが。空港で大分名物が盛り込まれた膳を食べる。
<行程>
徳山〜竹田津=豊後高田=宇佐→柳ヶ浦→杵築=杵築BC=大分空港>羽田空港→志木
路線バスの旅が途中で打ち切りになったり、JR完乗という大きなイベントが果たせなかったりというアクシデントがあったが、これは雪のせいで、雪が降る時期を選んだことに非がある。このフォローについては雪の降らない時期にやりたい。大分県北二都市の訪問は前々から行きたいと思っていたが、ここで果たせてよかった。