以前、岡山から福渡に行くバスに乗って、その後岡山県北部、鳥取県へと行ったことがあったが、そのバスは廃止されてしまった。そういうわけで、他のルートで岡山県北部に至らんとする。
岡山駅(岡山県岡山市)←bc49 ↓宇野自動車(1100円・約120分) 湯郷温泉下/湯郷温泉(岡山県美作市) ↓神姫バス(750円・約45分) 津山駅前(岡山県津山市)→bz28
岡山駅から林野駅行きのバスに乗る。表町のバスセンターから発したもので、岡山駅を出た時点で前から乗っていた人を含め十人くらいの乗客がいた。岡山駅を出て山陽本線をくぐるという手前で、後ろに車がつかえて動かなくなった。路上駐車状態だ。一時少し動いたが、また停まってしまう。どうやら信号が赤のままで青にならないようだ。30分ほど待って、ようやくその問題の交差点を通過する。警察の人がいたので、信号機故障かなんかのトラブルがあったのだろうか。バスが30分も動かなかったのは、500本近いバスに乗っている中でも初めてのことである。交差点を越えて次のバス停で若者が何人か降りていって、岡山大学の学生かもしれないが、いずれにせよバスが停まった時点で歩いたほうが早かったくらいであった。予定では、周匝で乗り換える予定だったが、このトラブルの影響で乗り換えるバスに間に合わない。予定を変更して湯郷温泉まで乗ることにする。何せ1時間に1本のバスが30分遅れているという状況だ。途中から乗ってきた人もいたが、30分も待ってたいへんだな、とそのときは思った。玉柏まで津山線と並行し、右に曲がって旭川を渡る。吉井川流域まで進んで、それを遡って湯郷温泉に着。途中、旧吉井町はつちのこがいるということになっているらしく、つちのこせんべいやつちのこカードという文字列が見られた。湯郷温泉で降りると歩道には雪があった。
湯郷温泉に来るつもりはなかったので、下調べをしていない。宇野バスと神姫バスのバス停が違うところにあるようで、神姫バスのバス停を探してみたが見つからない。温泉施設で地図をもらって場所を知る。温泉街で降りたのは昼食をとれる場所があるだろうという期待からなのだが意外と見あたらなくて、喫茶店でカレーライスを食べた。もらった地図には「神姫バスセンター」と書いてあったので、それなりの建物があると思っていたのだが、単なるバス停があるだけだった。津山から来た大原行きのバスは3分遅れで到着した。私が乗る津山行きのバスは10分待っても、20分待っても来ない。待っている間に雨が降ってきて、それが雪に変わっている。30分待っても来ない。先ほど乗ったバスの途中から乗ってきた客と同じくらい待たされている。時刻表に書かれていた営業所の電話番号に電話をかけてみる。「20分遅れている。」と言われ、既に30分待っているわけだけど、もう少し待つことにする。湯郷温泉から津山に行くだけなら、ほぼ定時で運行していた宇野バスに乗って林野駅まで行ってそこから姫新線に乗ればいいわけだけど、この旅では津山まで行くバスに乗らなければいけない。そういう客に対して営業所の人が謝るわけで、こちらが恐縮する。結局バスは32分遅れでやってきた。一人乗客が乗っていた。途中、雪の影響から渋滞するところもあって時間はかかったが、暖かい車内で座っている分には問題ない。途中からもう一人が乗ってきた。終点の津山駅前に着いたのは14時55分頃で、約40分遅れていた。
この後は久世まで行くつもりだったが、今まで乗ってきたバスはどれも大きく遅れている。久世から姫新線に乗るつもりだが乗り継ぎの時間があまりない。バスと鉄道は無関係に動いているから、この状況だとその乗り継ぎができない可能性が高い。そういうわけで津山でおしまいとした。冬に中国山間部で路線バスの旅をするのはやめておいたほうがいい、という教訓を得た。