2006年春・近畿中国九州 2006/05/03〜2006/05/07

目的

変な企画とか路線バスとかJR完乗とか壱岐とか盛りだくさんな旅。

本文

2006/05/03(wed)

ゴールデンウィークの初日ということで余裕をもって始発列車に乗って羽田空港に向かう。スムーズに進み、出発時間の1時間前には搭乗口にいた。大阪伊丹空港行きは当たり前のように満席。シートが新しくなっていたが、なんか狭くなった感じ、安っぽくなった感じを受けた。

大阪空港に着いて、堺に向かいぐるぐるまわる。途中で萎えてきた。その後、大阪の街を歩く。新世界のあたりは混んでいた。店は行列ができていたし、通天閣も行列ができていた。こういうところ行くのは連休を外したほうがいいかもしれない。その界隈で昼ビールを飲んでいるのを見て触発されたこともあって、お好み焼き店に入ってビールとお好み焼きを食べる。大阪でお好み焼きを食べるのは実は初めてだ。広島では何度もあるが。あと兵庫で一回あったか。テーブルに鉄板があって、店の人が焼いてくれるので、私はビールを飲みながらそれを待つだけ。中ジョッキを頼んだが、焼ける前に飲みきってしまいもう一杯小を頼む。まだ旅程は残っているのである程度は自制しなくては。焼けるのに時間はかかるが、時間はかなり余っていたので問題なかった。こんにゃくとすじ肉が入っていたのが大阪っぽい。

大阪駅から津山行きの高速バスに乗る。津山駅までノンストップの便で、3列シート。事前に予約していたわけだが、満席だった。同時刻着の急行はだいぶ空席があった模様。大阪近辺では上り車線は混んでいたが、下り車線は混んでいなかった。定時よりも早く津山に着。ここは遅れを覚悟していたのだが、嬉しい誤算というやつだ。

<行程>
志木→羽田空港>大阪空港→堺→大阪=津山

2006/05/04(thu)

津山から路線バスの旅単発編第28回。久世では少し時間があったので、街を歩いて旧遷喬尋常小学校を見学する。10時少し前にチェックアウトをして、16時過ぎにチェックインをするという、活動時間の短い一日であった。

<行程>
津山=久世=落合=高梁=新見

2006/05/05(fri)

新見から芸備線に乗る。備後落合行きは早朝なので空いていた。それっぽい人が二人乗っていた。備後落合から塩町までと、三次から広島までは、私がJRの中で未乗の区間で、ここに乗ればJR完乗ということになる。備後落合から普通列車に乗る。この列車が三次から[急行みよし1号]となり、終点の広島に着いて、JRを完乗した。

広島からは新幹線に乗って一気に九州まで行く。乗るのはもちろんひかりレールスター。広島から小倉までは約1時間で早い。小倉に着いて、若松に立ち寄って、古賀で降りる。古賀からは新宮以東の廃線が決まっている西鉄宮地岳線に乗る。運転本数がけっこう多い。確かに廃線される区間とされない区間は沿線の様子が違う。

ホテルにチェックイン後、福岡市営地下鉄七隈線に乗る。以前ブログに記事を七隈線についての記事を書いたが、実乗経験が乏しいので、今回乗ってみようと思った次第。結局、ミニ地下鉄は需要が少ないからミニにしたわけで、それくらいの需要ではどうがんばっても経営が苦しくなる、という結論。路線長のわりに駅数が多いのも気になった。

<行程>
新見→広島→小倉→若松→古賀→福岡

2006/05/06(sat)

ホテルは祇園にあったので、そこから博多港までバスに乗る。去年、対馬から壱岐に行こうとした際、ジェットフォイルが満席で、それならば普通の船で行こうと思っていたら臨時ダイヤでその船に乗れなかった、という苦い経験がある。今回はジェットフォイルを事前に予約して臨むという念の入れようだったが、ジェットフォイルはそれほど混んでおらず、予約なしでも問題なかったようだ。ただ、壱岐から博多方面に向かう人は多かった。

郷ノ浦港に着くと郷ノ浦中心部へと行くバスが接続している。バスに乗る距離ではないが、各地へと行くバスに乗り継ぐ場合はそのバスに乗らないと間に合わなくなる。中心部にある営業所では島外の人が利用できる1日乗車券が1000円で売っている。壱岐をバスで回るには必須アイテムだ。これを買おうと思えば余計時間がないので、港からのバスには乗っておいたほうがいいだろう。

まず勝本行きのバスに乗る。勝本行きのバスは那賀経由と湯ノ本経由の二系統があり、あわせると本数は多い。行きに乗ったのは那賀経由で客はそれなりにいた。勝本は朝市が有名ということで言ってみたが、他の有名な朝市と比較するとちょっとずっこける。時間が遅いということがあるのかもしれないが。壱岐では至る所でうにという文字を目にする。生うにを食べないと壱岐に来た価値がない、というくらいで、私はうにはあまり好きではないのだが、折角なので勝本で生うに定食なるものを食べた。生うに丼とさざえの刺身と他の刺身。うには確かにおいしい。自然なおいしさがした。さざえの刺身は珍しいとは思うが、さざえは焼いて食べたほうがいいように思った。

ここで芦辺行きのバスに乗るつもりだったのだが、雨が降ってきたのですぐに来たバスに乗る。これが湯ノ本経由の郷ノ浦行き。すなわち逆戻り。あまり客はいなかった。

あと壱岐で有名なスポットといえば原の辻遺跡がある。郷ノ浦から印通寺経由の芦辺行きのバスに乗る。このバスの本数は多くない。原の辻遺跡は資料館入館料無料、なくらいの程度の場所だった。見学時間30分で充分だった。ただ、ここはこれから整備するようである。また郷ノ浦に戻る。風雨が強くなってきていて、野ざらしでバスを待っているのが辛かった。

芦辺の街まで行ってみようと思ったのだが、天気がだいぶ悪くなってきたので、郷ノ浦にとどまることにする。ホテルに入れるまでの時間を、壱岐郷土館で過ごす。壱岐の歴史などがわかる施設で、けっこう勉強になった。壱岐がなぜ長崎県かというと、平戸藩の支配下にあったからとのこと。そして、明治期には平戸との定期航路があったとのこと。美術館もあって地元の美術家の作品が展示されていた。経歴を見ると第三文明賞やSGI文化大賞を受賞していた。

ホテルにチェックイン後は、買い物に行ったくらいで、あとはひきこもっていた。

<行程>
福岡〜郷ノ浦=勝本=郷ノ浦=原の辻=郷ノ浦

2006/05/07(sun)

郷ノ浦から印通寺までバスで行って、印通寺港から船で呼子へと出る。呼子に着いて、街を歩く。呼子と言えば朝市。ここはそれなりの規模だった。観光客がけっこう来ていた。くじらカツといかしゅうまいを食べる。

バスで唐津に出て唐津から高速バスで福岡まで出る。余っていた昭和バスの紙回数券を消費するためということもあってバスを選んだのだが、このバスが混んでいた。ほぼ満席だ。JR筑肥線も筑前前原乗り継ぎを強いられるケースがあるから、あまり勝手がいいとは言えない。このバスを天神で降りて、ここから小倉までバスに行く。このバスは空いていた。乗客は延べ4人。

今日は北九州空港から飛行機で飛ぶことになっていたが、時間が有り余っているので、下関まで足を延ばすことにする。火事になった下関駅だが、一部を除くと通常どおりだった。駅から唐戸まで歩く。唐戸には人がけっこういた。門司港に行く船に乗ったが、かなり混んでいた。高い桟敷席みたいなところに尻を乗せているようにして乗っている客もいた。船だし立たせてはまずいと思うのだが。20分に1本だから次の便に乗せるというわけにはいかないのか。門司港界隈も人がいた。新しい名所となった門司港メトロだが、パッと見た感じでは、整備するのにかなり金をかけている。費用対効果という点ではどうなのかわからないが、いずれにせよ、やるのであれば徹底的にやらないとだめだということだ。

小倉に戻って、ごはんを食べて苅田駅へと行く。ここから北九州空港行きのバスに乗る。行橋から来たバスだが、そこそこ客はいた。あと、実は朽網駅からのほうがバスの本数は多いようだ。新しくなった北九州空港は、空港島とそれに至る道はかなり立派だったが、空港ターミナル自体は思ったよりも狭い。待合室も余裕なしという感じで、もう少し広々と作ればいいのにと思う。

想定の範囲内だが出発時刻は遅れた。羽田から北九州に来た飛行機が遅れて到着したためだ。25分遅れて到着したので、25分遅れて離陸する。羽田空港21時30分着が、25分遅れで21時55分着になったというのに、なぜか21時55分になってもまだ空の上だった。結局、飛行機から降りられるようになったのは22時7分。余裕で間に合うと思っていた22時15分の志木行きのバスには、走って走ってようやく間に合った。バスはスムーズに走って、定時より若干早く到着。いずれにせよ、連鎖的な遅延の原因になるような余裕がない機材の運用は見直すべきではないだろうか。

<行程>
郷ノ浦=印通寺〜呼子=唐津=福岡=小倉→下関〜門司港→小倉→苅田=北九州空港>羽田空港=志木

総括

去年のゴールデンウィークと違って予定通りに進めたことはよかった。去年のゴールデンウィークと同じだったのは、半日だけ大雨に降られたことだ。JR完乗は果たせたが、昔ほど鉄道に乗ることに情熱を燃やしているわけではないからか、大感動、というほどのことはなかった。


初出 : 2006/06/25
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