美濃白鳥(岐阜県白鳥町)←bc26 | →bc41 ↓JR東海バス(2470円・約110分) 荻町(岐阜県白川村) ↓加越能バス(1800円・約85分) 福光駅前四ツ角/福光駅前(富山県福光町) ↓加越能バス(930円・約65分) 武蔵ヶ辻(石川県金沢市)←bz16 ↓北陸鉄道(750円・約70分) 寺井役場前(石川県寺井町) ↓小松バス(360円・約30分) 小松駅前(石川県小松市)→bc38
名古屋からやってきた特急「白川郷」に乗る。特急と銘打ってあるが、特急なのはここまでで、ここからは普通と変わりがない。最初はバス運転士には珍しい若くてわりとかっこいい兄さんが運転していたが、ここで年輩の運転士に交替した。美濃白鳥で数分間停車。バスは名古屋から来ただけあって、ドリンクホルダー、フットレストがついている。美濃白鳥では十人弱が乗っていたが、皆わりとすぐに降りてしまう。結局、蛭ヶ野高原までに私以外の客は全員降りてしまった。この後は誰も乗ってこなかった。土曜日で白川郷へ行く観光客が数人はいると思っていたのに、意外だった。牧戸で数分間休憩。車内ではだいぶうとうとしていたが、怒鳴り声がしたので思わず目が覚めた。狭いトンネルで大きいトラックとすれ違うことができずに、なんか一声あげたらしい。運転する方はたいへんだが、乗っている方は気楽なものである。白川郷は工事中ということで、荻町神社前、荻町合掌集落のバス停は停まらずに、荻町で降りた。
時間がないが、合掌集落を一回りする。時間がないが、昼時で混んでいる店で昼食を食べる。白川郷はおそろしいくらいに人がいた。もちろん東京の渋谷、池袋というレベルではないが、それでもこんな田舎にこれだけの人がいるのは、ここが白川郷だからであろう。その白川郷から高岡駅に行く加越能バスに乗ったのは私一人だった。次の鳩ヶ谷は白川村の村役場がある。ここで、一人、次のバス停でまた一人乗車。いずれも地元の人っぽい。少し走ると富山県に入る。富山県に入ったか、と思ったら、少しして岐阜県に入った。また富山県、また岐阜県、そして富山県に入って「ここまで県境入り組み区間」という標識があった。やっと本当に富山県に入ったらしい。上平村の西赤尾にも合掌づくりの家屋があるが、小規模だった。少し行ったところにはその名も合掌の里というバス停もある。次の菅沼には菅沼合掌集落がある。ここらへんは合掌づくりが多い。平村に入って上梨はこきりこ節の里ということで、それなりに観光客もいた。このあたりを走っていたときのバス車内はミニ観光案内もやっていて、民謡も何度となく流れていた。なんとなく遅れていたような感じを受けたが、城端駅では数分間停車。定時通りに発車した。城端から福光までは近い。福光駅に近いバス停を事前に運転士さんに聞いて、福光駅前四ツ角で下車。
福光駅まで歩く。同名バス停にこだわるなら福光東町で乗り換えた方がいいが、そうでなければそれほど距離もないのでこの乗り換えで構わないと思う。駅だとベンチもあるし。このバスは砺波からやってくる。2分ほど遅れて到着したのだが、何かあったみたいで客と運転士が話し合いをしていて、それに5分ほど費やした。次の福光東町で降りた二人の客の心中やいかに。福光から森本まではJRバスに乗ったことがある。一日二本だけ砺波から金沢という便が走るわけだが、福光からはJRと同区間にも関わらず、JRの回数券、定期券は使えないらしい。回数券はまだしも、定期券は共通乗車できるようにしたほうがいいのではないだろうか。森本に近づくまでは誰も乗らず、森本駅に近づいて何人か乗ってきて、森本駅でけっこうな人が乗ってきた。しかし、福光行きと間違えて乗った人がいて、すぐ降りていった。方向幕が「福光 金沢駅」と書いてあったから、福光と書いてあるのを確認して乗ったのだろうか。砺波から来たわけだから、それで正しい。ただ、紛らわしい。予想通り金沢市内は渋滞していた。金沢駅まで行くと次のバスに乗り遅れる危険があるので、武蔵ヶ辻で下車。定時より10分ほど遅れていたようである。少し時間があったので近江町市場に行ってみたりした。
武蔵ヶ辻のバス乗り場はかなり狭い。バスは5分ほど遅れて到着。途中の松任までは10分に1本の頻度で運行されている。寺井までは1時間に1本くらいである。乗客は多かったが、金沢市内で降りてしまう人が多かった。野々市、松任と過ぎるに従って乗客は減っていく。手取川の近くに遊園地があった。結局、寺井町役場まで行ったのは私を含め二人のみである。
金沢方面からこのバスに乗った場合は乗換割引があるらしい。ということを寺井まで来て知った。そんなことを今言われても、寺井まで運賃を支払ってしまっているので、もう遅い。寺井から小松まで行くバスであるが、途中から乗ってきた女の人と私とで、乗客は二人しかいなかった。北陸本線の工事をやっているせいか市内がかなり渋滞して、寺井から小松まで30分かかった。もっともこれが今日最後のバスなので、それはそれでかまわなかった。
岐阜まで夜行バスに乗り、そこからJR・長良川鉄道経由で白鳥まで行った。ワールドカップ期間ということで新宿の街は賑やかだったが、夜行バスの中は極めて静穏である。だいぶアルコールも入っていたこともあって、すぐ寝た。
白川郷に行くバスはけっこう混んでいるのではないかと思っていたが、そんなことはなく、観光客は私一人だけだった。そのかわり白川郷はかなり人がいた。大型観光バスや自家用車で来る人がほとんどである。