路線バスの旅では秋田県は鹿角のあたりをかすめただけである。今回は県庁所在地の秋田まで行くことにする。
花輪駅前(秋田県鹿角市)←bc35 | →bc36 ↓秋北バス(1050円・約65分) 秋北バスセンター(秋田県大館市) ↓秋北バス(870円・約50分) 鷹巣駅前(秋田県北秋田市) ↓秋北バス(1000円・約85分) 沖田面(秋田県上小阿仁村) ↓秋田中央交通(960円・約45分) 五城目バスターミナル(秋田県五城目町) ↓秋田中央交通(870円・約75分) 秋田駅前(秋田県秋田市)
大館駅前行きのバスに乗る。埼玉あたりで走っている国際興業のバスと型や塗色が同じで、秋田まで来た感じがしない。駅や中心部から乗る人はけっこういた。花輪線、米代川にほぼ沿って進む。米代川は雨のせいか水量が多かった。鹿角市の端のほうである末広あたりまでで私以外の乗客が降りていった。大館市内に入ると、今度は乗客が増えてきた。大滝温泉の近くにある労災病院では十人近い乗客がいた。その後も小幅に乗降があり、大館市中心部に入る。秋北バスセンターで下車。なお、前もって買物回数券を買っておいた。買物にいくわけではないが、昼間の時間帯に使える、割引率が高い回数券である。
鷹巣駅行きのバスに乗る。日曜祝日運休だが、今日は平日だ。秋北バスセンターからは十数人が乗車。このバスは大館駅前には寄らない。国道7号線を西に進む。鷹巣は朝に駅のまわりを歩いたことがあって寂しい街だと思っていたが、昼間の街の中心部はそれなりに賑やかだった。一応、北秋田市の市役所がある街ということになる。
鷹巣から上小阿仁村のダム入口まで行くバスに乗る。鷹巣から国道105号線を経て米内沢まで行く。米内沢営業所で十人くらいの乗客が乗ってきた。ここは病院に近い。ここで数分間停車する。バスは鉄道が敷かれていない上小阿仁村へと進む。仏社、五反沢と集落に入るために立ち寄り、また来た道を引き返す。それをしなければもう少し所要時間を短縮できるのだが、利用客がいるので無視できない。そして、沖田面に到着。ここまでで私以外の乗客は全て降りている。客がいなくなったバスがダム入口へと向かっていった。沖田面はそれなりに大きな集落だった。
ここからは一日一本、平日のみ運行という稀少なバスに乗る。五城目から沖田面まで来たバスには一人が乗ってきたようだ。その折り返しに乗る。乗客は私一人。途中、ダム入口までは秋北バスも同じ経路を運行している。ダム入口からが秋田中央交通単独の運行区間となる。五城目町に入って、滑多羅温泉からは運行本数も増える。結局、誰も乗って来なかった。
かつて秋田中央交通の鉄道路線が国鉄八郎潟駅から五城目まで延びていた。その駅の近くにバスターミナルが作られている。今でも五城目から八郎潟まで行くバスが運行されている。五城目から秋田までのバスは1時間に1本運行されている。八郎潟駅の少し南側で羽越本線を横切り、その後秋田に向けてひたすら南下する。乗客は秋田市に入ってから増えてきた。郊外から中心部に向かう人が多い様子。逆側の車線は渋滞している箇所もあった。終点、秋田駅前に着いた頃にはだいぶ暗くなっていた。
久しぶりに平日にこの旅を行った。沖田面から五城目まで行くバス以外はどのバスも利用客がそれなりにいて、普段休日は空いているバスも、平日は利用客が多いのかもしれない、と思った。