こういう形式の路線バスの旅で、一日に何都道府県まで行くことができるか、といくつかシミュレートしてみた。おそらく最大五都道府県までだと思う。そういうわけで、それを実践してみた。
川崎駅(神奈川県川崎市)→bc01 | →bc02 | →bz01 | →bz03 ↓羽田京急バス(210円・約20分) 羽田特別出張所(東京都大田区) ↓羽田京急バス(210円・約15分) 大森海岸駅(東京都品川区) ↓京浜急行バス(210円・約20分) 東京テレポート駅(東京都江東区) ↓都営バス(200円・約20分) 豊洲駅前(東京都江東区) ↓都営バス(200円・約25分) 本所吾妻橋(東京都墨田区) ↓都営バス(200円・約40分) 金町駅(東京都葛飾区) ↓東武バスセントラル(220円・約15分) 大正橋(埼玉県三郷市) ↓東武バスセントラル(210円・約10分) 松戸駅(千葉県松戸市) ↓京成バス(430円・約30分) 流山駅/流山駅東口(千葉県流山市) ↓東武バスイースト(310円・約40分) 柏駅西口(千葉県柏市) ↓東武バスイースト(170円・約5分) 北柏駅入口(千葉県柏市) ↓関東鉄道(370円・約10分) 戸頭団地前(茨城県取手市) ↓関東鉄道(160円・約5分) 戸頭駅(茨城県取手市)
羽田空港行きのバスに乗る。最初に行き先を言って運賃を払う方式。ほとんどの人が羽田空港まで行く中、私は途中の羽田特別出張所まで。空港行きのバスらしく、2×2のシート、荷物置き場もあった。客は十数人で少なくはないが、座席数が多いので空いているように見えてしまう。多摩川を渡って東京都に入る。六郷、羽田の狭い路地を通り抜けて、羽田特別出張所に着。途中から一人乗ってきたが、ここまでで降りた人は一人もいなかった。
大森駅行きのバスに乗るが、降りたバス停と乗るバス停が少し離れている。3分ほど遅れてやってきた。羽田空港から来たバスだが、座席数が少ない一般仕様のバスだった。産業道路から国道15号線に入る。客の出入りも少なく、道路もそれほど混んでいなかったので、ほぼ定刻通りに大森海岸駅に到着。次の乗り継ぎがシビアだったのでほっとした。
大森駅から船の科学館まで行くバスに乗る。このバスが1日に3本しかない。この乗り継ぎがこの旅前半の山場だったが、無事に成功した。大森駅から乗ってきた人は少なかったが、大森海岸駅からは十人弱が乗る。臨海副都心へのアクセスに弱い京急沿線からの利用客が多いのかもしれない。大井出入口から首都高速湾岸線に入る。このバスはETCを装備しているようで、「料金は1320円です」の自動音声とともに開いたゲートを通り抜けていく。客が七人以上乗らないと、ここの料金も払えないというわけだ。このバスに関しては大丈夫である。トンネルをくぐって早々と首都高速を出る。なんかもったいない。臨海副都心に入る。朝早いが人が少なからず歩いていた。何かと話題のフジテレビでは、通用口にタクシーや人が集まっていていた。ここでは一人が降りていった。台場駅前で降りる人が多かった。私は東京テレポート駅で降りる。
東京テレポート始発の門前仲町行きのバスに乗る。ここで都営バスの1日乗車券を買う。500円なので3回乗れば元が取れる。3回乗る予定なので買った。ここからは私の他にもう一人が乗ったが、一人はすぐに降りてしまった。ゆりかもめの下をテレコムセンターの手前からお台場海浜公園までぐるっとまわる。お台場海浜公園のあたりは高層マンションもある。人も住んでいて草も生えているが、ここは少し前までは海だったのだ。有明のあたりから人が何人か乗ってきて、更に子供の団体が乗ってきて一気に客が増えた。どうやら終点まで乗るようだ。やれやれと思いつつ、私は豊洲駅前で降りる。
東京駅から来た業平橋行きのバスに乗る。乗ったときは空いていたが、すぐに客が増える。ひたすら北上する。木場、菊川、本所吾妻橋で地下鉄の駅と接続する。首都高速やJR総武線をくぐり抜けて、本所吾妻橋で下車。
浅草から来た金町駅前行きのバスに乗る。今日初めて終点まで乗るバスだ。このバスが混んでいた。いちばん後ろの席が空いていたのでそこに座る。どこかで空くかと思ったら、終点まで終始混んでいた。東向島のあたりからは国道6号線をひたすら進む。
新三郷駅行きのバスに乗る。今日初めての後ろ乗り前降りバスだ。少し進んであっさりと埼玉県に入る。三郷市内にある大正橋というバス停で降りる。小さな川がある住宅地だった。
三郷団地から来たバスに乗る。客は少なかった。少し進んで有料道路に入る。松戸橋有料道路。小さい川と大きい川(江戸川)を一気に渡る。結局、途中で降りる人も乗る人もいないまま松戸駅に着。時間があったので昼飯を食べた。
江戸川台駅行きバスに乗る。客は少ない。南流山駅に立ち寄る。つくばエクスプレスの開通を控え、工事中だった。道路はけっこう混んでいて流れが悪い場所もあったが、定刻に到着した。すばらしいが、ここでは時間が有り余っているのでそれほど嬉しくはない。30分で430円というのは全国水準からすると高くはないが、ここまで200円台の運賃ばかりだったので、かなり高く感じてしまう。
流山駅バス停から駅を挟んだ向こう側に流山駅東口バス停がある。ここから一日に1本しかないバスに乗る。柏22系統豊四季、南柏経由柏駅西口行き。免許センター入口経由ならば1日に数本あるのだが、豊四季経由だと一日に1本しかないのだ。今回は柏に行ければよいので経由地は問わないのだが、巡り合わせでこのバスに乗ることになった。一日に1本しかバスが走らない区間でも乗る人、降りる人がいた。バス停には時刻が1つしか書かれていない時刻表が掲示してあった。南柏駅西口で皆降りていき、乗客は私一人になった。ここから柏駅に向かうのだが、この道が大渋滞。今日柏で祭りがあるのは流山にいた時点で知ったのだが、その影響が大きい様子。なんとかして柏駅にたどり着く。駅前は車両通行止めなので、駅から遠い場所で降ろされる。
祭りのため臨時バス乗り場からバスに乗ることになっている。適当に歩いたらたどり着いた。本来乗る予定だった5分発の柏北高校行きが遅れていて、先に乗り場に来た18分発布施行きに乗った。座って一息ついた16分頃、柏北高校行きが来てすぐに出発していった。もっともこの2分差が致命的になることはなかった。乗客は3人。スムーズな運行だった。北柏駅入口バス停では多くの人がバスを待っていたが、このバスには乗ってこなかった。
北柏駅始発のパークシティ守谷行きに乗る。ここから2人が乗って、あわせて乗客は8人だった。千葉県内で2人が下車。新利根大橋で利根川を越えて茨城県に入る。この橋も有料である。利根川ではジェットスキーを楽しんでいる人がいた。今日越えた二つの大河と違うのは、あたりにレジャー客が多いことか。
ここから取手まで行く予定だったのだが、調べ間違えをしたか、次のバスは16時台で思ったよりも待ち時間が多かった。戸頭駅行きのバスがすぐに来るようだったので、そこで旅を終えることにした。なぜか6分くらい遅れて到着。乗客はいなかった。あっという間に戸頭駅に着いた。
大都市圏のバス乗り継ぎはバスの本数が多い分、リカバリーがきく。ある程度渋滞が考慮されたダイヤを組んでいるようなので大きく遅れることは少ないのだが、それでも一つ遅れても大丈夫な予定を組んで臨みたい。