川崎駅(神奈川県川崎市川崎区)←bc01 | ←bz01 | →bz03 | →bz17 ↓川崎市営バス(200円・約35分) 浮島バスターミナル(神奈川県川崎市川崎区) ↓日東交通(1050円・約15分) 袖ヶ浦バスターミナル(千葉県袖ヶ浦市) ↓徒歩 袖ヶ浦駅(千葉県袖ヶ浦市) ↓小湊鐵道(290円・約15分) 長浦駅(千葉県袖ヶ浦市) ↓小湊鐵道(310円・約20分) 姉崎駅入口/姉崎駅(千葉県市原市) ↓小湊鐵道(480円・約35分) 八幡宿駅(千葉県市原市) ↓小湊鐵道(480円・約35分) 千葉駅(千葉県千葉市中央区)→bz12 | →bz24 ↓京成バス(390円・約25分) 草野車庫(千葉県千葉市稲毛区) ↓京成バス(390円・約20分) 勝田台駅(千葉県八千代市) ↓東洋バス(470円・約40分) 小室駅(千葉県船橋市)→bc03
浮島バスターミナル行きのバスは意外と混んでいた。土曜日ではあるが出勤の人が多い。今日乗る東京湾アクアラインを走るバスは川崎駅が始発であるが、浮島バスターミナルからも乗れるので、路線バスで浮島バスターミナルまで行くことにした。近く壊される川崎球場の側を走ったりする。江川一丁目という何の変哲もなさそうなバス停で大量の客が乗ったりしたが、ここは京急産業道路駅の最寄りバス停なので多く人が乗ったのだろう。余計混んだ。臨海の工場地帯で次々に人を降ろし、浮島バスターミナルまで行ったのは三人ぐらいだった。
浮島バスターミナルは思ったより小さな建物だった。中には、満員の場合はご乗車できませんのでご了承下さいとの張り紙が。このバスに乗れないと、あとの予定が狂うので困ってしまう。バスが到着。空いてはいなかったが乗ることは出来た。乗車率70%といったところか。東京湾アクアラインのほうは空いていた。まだ時間が早いせいだろうか。このバスは海ほたるを経由しないため、どこが海ほたるがわからないままにバスは千葉県に入った。本当にあっけない。乗車時間から考えるとこれで1050円は高いと思うが、普通自動車なら通行料を4000円以上とられるわけでそれを考えれば妥当か。袖ヶ浦バスターミナルは駐車場がたくさんあり、一拠点として形を為していた。まさしくパークアンドライドの典型であろう。
袖ヶ浦バスターミナルから袖ヶ浦駅まで歩く。およそ徒歩30分。歩けないことはないが、地図は持っていった方がいいと思う。でも、普通はタクシーを使うのだろう。
袖ヶ浦の駅前は閑散としていた。市の玄関口とは思えない程だ。バスに乗る人は僅か。しかし、長浦に近づくにつれ、そこそこ人が乗ってくる。長浦駅周辺はいわゆるニュータウンができあがっていて、袖ヶ浦駅周辺よりも賑やかだった。
長浦駅でおよそ50分待ち時間があったが、近くにあったダイエーに入って暇をつぶす。何しろ、この区間のバスは本数が少ない。土曜日だと一日三本しかない。そのような貴重なバスに乗って、JRで行けば一駅の距離の姉崎へ行く。途中、厚底靴を履いた若い女の子が乗ってきたりして、案外乗る人は多かった。このバスは姉崎ターミナル行きで、終点まで乗ってもよかったのだが、駅周辺の渋滞が激しかったため、駅入口で降りた。
実は、このバスに乗る前に八幡宿駅発のバスに間違って乗ってしまったのであった。姉崎と前方に書いてあったのは気になったが、行き先表示が曖昧なのはよくあることだし、ほぼ時間通りだったので乗ってしまった。すぐ降りて歩いて駅まで戻り、今度は八幡宿駅行きのバスに乗る。途中市原市の中心地である五井駅を経由し、八幡宿駅に到着。全域市原市内を走るバス路線である。姉崎駅のバス停でかすれるような字で、「千葉駅までおいでの方は八幡宿駅でお乗り換え下さい」と書いてあったが、普通に行く人はJRに乗るであろう。
ここから千葉行きのバスに乗る。八幡宿の駅周辺はけっこう田舎っぽくて、今までの千葉に近づくにつれ都会化していく風景という傾向とは違い、意外だった。ほぼ内房線に沿っているのだが、初めて見る車窓の風景は新鮮である。すなわちどこらへんを走っているのかがよくわかならい。訳の分からないままに、大学生の頃よく卒論の取材で通っていた本千葉駅の前を通り過ぎ、千葉駅にたどり着く。さすがに千葉駅に乗り入れるバスだけに、けっこう混んでいた。
千葉駅の近くで昼食ををとり、この先に針路を決める。千葉から北へ進むバス路線は少ないが、なんとなく草野車庫行きのバスに乗ることにした。最初は座れないほど混んでいた。スポーツセンターまではほぼ千葉都市モノレールに並行する。途中モノレールの駅からは少し離れている団地に寄ったが、そこで降りる人が多かった。スポーツセンターからモノレールは東へ進むが、このバスは真っ直ぐ北へ進む。車社会の象徴のような街道を抜け、確かに車庫がある所が終点だった。
草野車庫から勝田台駅行きのバスに乗る。本当は1日1便しかなくて希少価値がある14:53発八千代台駅行きのほうに乗りたかったのだが、小雪が降っていたので、さっさと乗ってしまうことにする。初めて通る道なので新鮮である。こうして見ると千葉市は随分北まで市域が広がっているのがわかる。鉄道の恩恵を受けていない地域を走るが、それほど客は乗らず、勝田台駅に到着。ちなみにこのバスはスポーツセンター駅が始発。
勝田台から北に進むバスが見つからずに焦るが、東洋バスという聞いたことがないバス会社の北総開発鉄道の小室までバス路線があるようであった。小室自体マイナーな駅なので、一日何本しかないバス路線だと思い、時刻表を見たらなんと一時間に一本あった。しかも、すぐに来るようなので長い列に並ぶ。やがてバスが来た。前に並んでいた人が運賃箱にお金を払っている。どうやら前払いのようである。小室まで距離がけっこうあるのに、均一運賃とはおかしいなと思っていたが、私の「いくら払えばいいのですか」との問いに、運転手さん「どこまで行くの?」。私「終点まで(この言葉けっこう好き)」。運転手さん「小室?470円だよ」。なんと、乗車区間によって運賃が異なるにも関わらず、前払いというシステムをとっているのだ。今まで何度とバスに乗っているが、このようなシステムは初めてである。(奈良交通も同じようなシステムをとっているところもあるが、駅行きのバスに限ってのことであり、ほとんどの人が駅に行くという前提の上で成り立っているシステムであり、このケースとは異質であろう)しかし、途中で乗ってきた人も含め、私を除く全ての人が当たり前のように運賃を払っていたので、ほとんどの人が常連さんなのであろう。ちなみに小室まで乗ったのは私一人であった。途中の米本団地で降りる人が多かった。
早起きして電車に乗って川崎へ。この日は袖ヶ浦→長浦→姉崎のバスに行程を左右された。千葉からは無計画だったので、とりあえず北へ歩を進め、小室というこのようなことがない限り来なさそうな場所で終わる。この無計画さが次回で仇になるのだが、そのときは知る由もない。
ちなみに東京湾アクアラインの普通車の通行料金はは2000年7月に3000円に値下げされている。