三軒家(埼玉県新座市)→bz01 ↓西武バス(280円・約35分) ひばりヶ丘駅北口/ひばりヶ丘駅(東京都保谷市) ↓西武バス(230円・約30分) 三鷹駅(東京都武蔵野市/東京都三鷹市)→bz27 ↓小田急バス(210円・約30分) 調布駅北口/調布駅南口(東京都調布市)→bc05 ↓小田急バス(210円・約40分) 二子玉川園駅/二子玉川前(東京都世田谷区) ↓東急バス(210円・約15分) 多摩川園 (東京都世田谷区) ↓徒歩 山王町二丁目(神奈川県川崎市中原区) ↓川崎市営バス(200円・約10分) 上平間(神奈川県川崎市中原区) ↓川崎市営バス(200円・約20分) 川崎駅(神奈川県川崎市川崎区)→bc02 | →bz01 | →bz03 | →bz17
三軒家は新座市にあるが、志木駅から二つ先のバス停である。このあたりは志木駅からは徒歩圏内であるので、上のタイトルでは(志木→川崎)と書かせて頂いた。何より、志木駅は新座市にあるのである。
新座市は大きな市ではないが、縦に細長く、私のように北側に住んでいる人間は、南側に行く機会がない。このバス路線は新座市域を北から南に向かって走るので、私の知らない新座市が車窓から眺められて、なかなか有意義だった。三軒家6:32発だが、次のバスは土曜・休日の場合9時台までない。貴重なバスである。終点のひばりヶ丘駅北口のバスターミナルから駅までは少し歩く。確かに駅周辺は道も細く、バスも入りづらそうだ。駅のそばにあるの踏切を渡って南口へと向かったので、北口の様子を見ることはできなかった。280円。これでも今日乗ったバスの中ではいちばん高い。東京近郊のバスは安い。
ひばりヶ丘駅7:26発。北口のほうはバス乗り場も整備されており、けっこう賑やかなになりそうな雰囲気だった。ただ、まだ早い時間帯なので、実際はひっそりしていた。もちろん未知の土地。西武池袋線のひばりヶ丘駅を出発し、西武新宿線をまたいで、JR中央線の三鷹駅へと走る。武蔵野市を通るが、私は武蔵野市といえば、吉祥寺あたりを思う。しかし、三鷹駅北口は武蔵野市にあるのであった。その三鷹駅北口に到着。南口には何度か来たことがあるが、北口に来るのは初めてだった。
駅をまたぎ南口に出て、調布行き8:10発のバスに乗る。立っている人がいるほど混んでいた。三鷹まで小田急が進出しているのは、意外な感じがした。そして、先程乗ったバスが運賃後払いに対し、このバスは前払い。210円の均一運賃である。最初から最後まで乗る私としては好都合である。途中神代植物公園を経て、調布駅に到着。丁度、牛丼屋の前にバスが着いたので、店に入った。
バス乗り場に着いたらバスが待っていた。時刻表を確認すると、発車まであと1分。急いでバスに乗り込む。8:50発。乗車時間は約40分で、今回乗ったバスの中ではいちばん長かった。途中小田急の狛江駅に立ち寄る。丁度、バス路線図が見える場所に座ったので、路線図を見ながらバスに乗った。もっとも、市販のバス路線図を持っていったのだが・・・。二子玉川には初めて来たが、けっこうおしゃれな感じがしてびっくりした。210円の均一料金。これだけ乗って210円は安い。
二子玉川園の駅からは少し離れたバス乗り場から、多摩川園駅行きのバスは発つ。ナムコワンダーエッグの目の前である。9:55発。このバス路線が今日乗った路線の中ではいちばん面白かった。多摩川に沿ってバスは走る。読売ジャイアンツの選手がよく行くことで有名なおでん屋さんの前も通った。田園調布5丁目というバス停もある。乗車時間わずか15分だが、なかなか見所が多いバス路線である。で、あっけなく多摩川園に到着。均一料金の210円也。
東京都から神奈川県に行くには多摩川を渡るしかない。多摩川を渡るバス路線はないと判断して(本当はあったのかもしれないが)徒歩で県境をまたぐことにする。多摩川園から近い丸子橋を渡る。歩いて橋を渡る人はけっこう多い。しかし、車はさらに多い。現在車道は二車線だが、四車線の丸子橋の架橋工事が真っ最中だった。神奈川県に入ったら、そこは既に川崎市である。さて、バス停を探さなくてはならない。地図を持ってきていない私は、地図を現地調達しなくてはならない。すなわち、コンビニで立ち読みであるが、一軒目と二軒目のコンビニには地図は無かった(本当はあったのかもしれないが)。三軒目で探したら、他の本に隠れておいてあった。前の二軒でも隠れていたのかも知れない。そこで、現在地にいちばん近い山王町二丁目バス停を発見。
バス停の時刻表を見ると、川崎駅行きの系統があった。まだ10:30だというのに、もう最終目的地に到着なのか。もっと時間がかかると思っていたので、あっけない感じがした。上平間という場所まで行くバスが先に来たので、それに乗ることにする。定時より少し遅れているようである。運賃は均一の200円。上平間は住宅街の中にあるバスの営業所であった。
今日乗った中でいちばん混んでいた。いわゆる鉄道空白地域を走っている。わかりやすく言えば、南武線より東側の地域である。土手回りということで、確かに土手のあたりを通った。途中高校生が乗ってきた。おお、今日は第五土曜日ということで登校日なんですね。お疲れさまです。と、いうわけで、11:15頃、川崎駅に着。自宅から約5時間で川崎に着いた。
何気なく「路線バスだけで関東を一周してみようか」と思いつき始めたこの企画。もともと路線バスで日本を縦断したいという願望はあったのだが、そういうことをするのは人生の終盤で時間が余ったときのことかな、なんて漠然と思っていたので、この時点では路線バスの旅として鹿児島やら青森やらに行くということは思ってもいなかった。路線バスの改廃が進んで慌てていろいろなところへ行きだすのはもう少し後の話である。
ともあれ、自宅最寄りの三軒家バス停からこの旅は始まった。このバス停名はなかなか気に入っていたのだが、いつの間にかサンケン電気本社というバス停名に変わってしまった。しかも、サンケン電気はバス停の前にはない。だいぶ遠い。なんだかなぁ、という気がする。
多摩川園でバス路線が途絶え、まあ、多摩川を渡ればなんとかなるだろうと思って多摩川を渡って神奈川県へ。このときは本当にのんきだった。後で「歩いて県境をまたいではならない」という暗黙のルールを作ったが、このときは適用外である。もっとも後で東京都・神奈川県境はバスで通過しているので全体的にも特に問題はない。
自宅から川崎まで約5時間、思ったよりも早く着いてしまった。あまりに早く着いたのでこの先を進もうかとも思ったが、思いとどまってこの日はここで帰った。 ここで帰ったのは正解だった。