夏休みを利用して北海道旅行を行った。主に路線バス。一日だけ札幌市内。ほぼ一週間の長旅である。
この日は台風が直撃という最悪のお天気。そして、なぜか北海道に行くためにまず仙台に行かなくてはならなかった。厳密には名取市にある仙台空港に。まず普通列車で那須塩原まで行く。那須塩原で降りた人はそこそこいた。那須塩原から新幹線で郡山に行く。郡山からはまた普通列車に乗るという節約コース。まずここで雨のため徐行、5分くらい遅れて福島に到着。福島から仙台へ向かう列車は定時運行だったが、白石のあたりで地面を叩くような大雨。館腰に着いたときはそれほどの雨は降っていなかった。館腰からバスに乗って仙台空港へ行く。欠航になっている便もあったが、函館行きは予定通り運行された。まずはほっとする。
函館に到着。当然函館も雨。まあ、これは仕方がない。ちなみに函館から仙台に折り返す便は欠航。仙台の天気が悪化したのだろう。もう少し時間はずれていたら、函館に来ることすらできなかったかもしれない。
とりあえず、バスに乗って湯倉神社前まで行く。函館中心部まで直通で行くバスは混んでいたが、私が乗ったバスは空いていた。なんせ雨が降っていて、しかもすぐに発車しそうな様子だったので慌てて乗った。ここで一日乗車券を購入。湯倉神社前から湯の川電停まで歩いて函館市電に全部乗る。函館市電は乗ったことがあるのだが、高校生の時分だったので、改めて乗ってみた。というか、雨が降っていて市電に乗るくらいしかすることがない。すっかり新しくなった函館駅には目を見張ったが、荒天の影響で列車運行に支障をきたしているらしく、駅は人でごった返していた。
<行程>
志木→那須塩原→郡山→福島→館腰=仙台空港>函館空港=函館市内
路線バスの旅特別編第1回。雨がほとんど降らずほっとした。長万部でかにめしを買って食べた。長万部ではだいぶ時間があったので国縫までJRで行ってみた。行きの列車はそれほど混んでいなかった。国縫を堪能した後で乗った帰りの列車は18切符利用者とおぼしき人が大勢乗っていた。
岩内ではホテルのレストランで夕食を食べる。その後、スーパーに買い出しに行って、ホタテとかをつまみにビールを飲んだ。
<行程>
函館=長万部=寿都=岩内
路線バスの旅特別編第2回。岩見沢からは高速バスで札幌に戻り、札幌のホテルに宿泊。夕食は焼きそば屋という名前の焼きそば屋に行く。私が行っていたのはディスカウントショップの地下にあった焼きそば屋だが今はなくて、それと同じ店が大通駅のあたりにある。大盛りと玉子と海老をトッピングして、490円。千円出してお釣りに500円が返ってきてびっくりした。味はソースの種類がいっぱいあるので、お好みで。
ホテル近くの店でゆで卵などを買ってきて、それをつまみにビールを飲もうと思ったが、ホテルの自販機のビールは高かったので発泡酒にした。洗濯もした。
<行程>
岩内=小樽=宮の沢=札幌=新札幌=栗山=岩見沢=札幌
市内をまわって、北広島からJRで札幌に戻る。この日は雨にたたられた。昨日と同じ宿で二連泊。相変わらずゆで卵を買って、今度はビールも店で買った。
<行程>
主に札幌市内を周回
路線バスの旅特別編第3回。岩見沢まで高速バスで行く。かなりの列をなしていたのが名寄行きのバスで、今日の宿泊地は名寄だったのでおそれをなしたが、実際名寄に行ったら静かなものだった。名寄でジンキスカン定食を食う。
<行程>
札幌=岩見沢=美唄=滝川=深川=名寄
路線バスの旅特別編第4回。紋別に行ったのは2度目だったが、前回は流氷見物で冬だった。網走に着いてからは網走監獄博物館に行ってきた。天都山に行くバスに乗って、博物館の前で降りる。駅から四人、いずれも男一人旅風情が乗っていたのだが、降りたのは私だけだった。他の三人は天都山のほうに行くらしい。天都山にもいろいろ施設があるみたいだが、つまらなさそうなのでパスした。と思ったら、何か寒さを体験できるような施設があるらしい。冷静に考えれば今まで寒さは何度も体験しているので、やはりつまらないといえばつまらないか。
網走監獄博物館、見学標準時間は1時間ということで、私はこういう見学は早くまわるほうなので1時間はかからないと思っていたのだが、それでも少し早足で1時間かかった。2人以上で見たのならもっと時間がかかっただろう。土産屋でニポポ人形を購入。涙は流してなかった。市街に戻るバスに乗ろうとしたら、さっき来る時に乗り合わせた3人が、ここで降りた。このバスが最終バスなのだが。しかし、ここまで一緒の行程で3人バラバラに行動しているのも、何か嫌だな。
網走はお祭りをやっていた。って、そういえば6年前のこの時期に網走に来ているではないか。夏ということでライダーとか多い。酒屋で地ビールを買った。
<行程>
名寄=紋別=中湧別=網走
路線バスの旅特別編第5回。斜里に行って時間が余りすぎたのでJRに乗って時間をつぶす。北浜まで戻って藻琴まで歩いて斜里にまた戻る。北浜、やっぱりオホーツクに消ゆかよ。バイク、自転車で往く人が多い。歩いている親子ともすれ違った。斜里に戻って知床を目指す。知床についてはほとんど無知だったので、途中で寄った知床自然センターで情報を仕入れようかと思ったが、たいした有益な情報を得られず。結局、知床大橋まで行って、すぐに引き返した。カムイワッカの滝の湯に行く人が多くバスに乗っていた。というか、バスに乗る人はたいていカムイワッカの滝の湯に行くようだ。装備もないし、行かなかったのだが、行く気満々でもあの人の多さを見たら萎えるわ。知床五湖も人が多い。それなりのハイキングコースであるが、若い女性の足を見るとハイヒールだったりしてどうしようもない。斜里に戻って、時間があったので南斜里まで進んでそこから網走行きの列車に乗る。斜里から釧路方面に行く列車では、地元の人から失笑を買っている鉄道マニアががいた。降りた南斜里では盆踊りをしていた。南斜里から乗った列車は混んでいた。宿泊地の最寄り駅である桂台で下車。今日も祭りをしていた。
<行程>
網走=斜里→北浜…藻琴→斜里=知床=ウトロ=斜里→南斜里→桂台
網走から北見を経て、鈴木宗男先生を生んだ足寄へと向かった。しかし、足寄中心部には鈴木宗男のすの字もなし。仕方がないので、松山千春の生家を見てきた。創価学会足寄会館の向かいだった。
足寄では時間があったので、いったん塩幌まで戻って徒歩で上利別まで行ってそこから池田行きの列車に乗るという芸当を行った。まあ、よくやることである。しかし、今日はいつもと違った。塩幌は一日に何人も人が降りないような寂しい駅であるが、なんと私の他にもう一人降りる人がいたのである。しかも、キックボードを持っている。私はすたすたと駅から離れたのだが、その人は駅名票を撮影していた。全駅踏破でもしているのか。どうやら上利別まで行くという目的は同じようで、彼はキックボードなので徒歩の私を追い抜かしていく。こういうときキックボードがあれば便利だと思うけど、だいたいのシチュエーションでは邪魔になるだけな気がするし、だいいち目立ってしょうがない。今回の場合時間はたっぷりあるわけだし。上利別の商店で高額紙幣をくずすついでに買い物をしてから駅に着くと、彼はもう駅に着いていた。サイドバッグには、女性アイドル(モーニング娘。あたりか)の顔写真がついたバッジが。自分も十分あやしいことは自覚しているが、それに輪をかけてあやしい。
帯広に着いて、有名店ばんちょうで豚丼を食べようかと思ったがすごい行列だったのでやめて、違う店で豚丼を食べた。帯広から飛行機で東京に戻る。
<行程>
桂台→北見→足寄→塩幌…上利別→池田→帯広=とかち帯広空港>羽田空港→志木
天気が悪い日もあったが、それによって大きく影響を受けずにすんだ。夏休みを全て費やすくらいの価値がある旅であった。